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「一部の幹部は過去の苦難の行軍の時と同様の状況が発生するかもしれないと心配している。黄海道地域は昨春の干ばつと夏の豪雨及び台風で食糧生産が史上最悪であり、ある郡では餓死者が多い所で百人余りに達するとの報告もある。

穀倉地帯として有名な安岳郡、白川郡、康翎郡、甕津郡をはじめとする黄海南北道の全ての農場では、昨年5月から干ばつ被害と肥料不足で農業不振に陥っている。さらには昨年8月の台風15号(ボラヴェン)などが北朝鮮全域を襲い、農作物はもちろん建物や街路樹までなぎ倒してしまった」(咸鏡北道消息筋)

消息筋によれば、2011年12月に金正日が死亡した直後に実施された哀悼期間中、住民が生計を維持するための市場などが統制され、黄海道住民の食糧事情が本格的に悪化し始めたという。

原因は「コメの供出」か

哀悼期間が終了した後は、5月からの干ばつが小麦などの農業に致命的な影響を及ぼした。その後7、8月の豪雨と台風で米農業も不振となり食糧事情は最悪の一途をたどった。