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北朝鮮が2日、全員会議で採択した「経済・核武力建設並行路線」により、寧辺の5MW級黒鉛減速炉を整備し再稼動すると表明したことと関連し、今後公開的に核兵器を開発・生産するとの意志を示したものとの見方が出ている。

「平和的核利用」を主張してきた北朝鮮が、攻勢的な立場へと変化を見せているとの指摘だ。特にウラン濃縮工場を並行路線達成のための稼動施設に含ませたことから、核兵器を製造するための高濃縮ウラン生産の意志を公式に表明したものと解釈できる。

北朝鮮原子力総局の報道官は同日、朝鮮中央通信の記者とのインタビューで「現存の核施設を用途に合わせ並行路線に沿って調節・変更することにした。これにはウラン濃縮工場をはじめ、寧辺の全ての核施設と6者協議の合意により稼動を中止し無力化させていた5MW黒鉛減速炉を再整備、再稼動する措置も含まれる」と述べた。

今回の原子力総局の宣言どおり、北朝鮮が黒鉛減速炉を再稼動する場合、多少時間はかかるが廃燃料棒からのプルトニウム抽出が可能となる。これはプルトニウムを利用した核兵器生産方式の再稼動を意味する。

北朝鮮は2007年、2.13合意と10.3合意により5MW級原子炉と核再処理施設、核燃料工場などに対する閉鎖及び封印措置をとった。その後2008年6月には、寧辺原子炉の冷却塔を爆破した。

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しかし同年9月、6者協議に進展が見られず周辺国からのエネルギー支援が中断するや封印を解除。2009年11月には8000個の使用後燃料棒を再処理した。

北朝鮮が6者協議の合意内容に対し事実上の破棄宣言をしたことと関連し、専門家らは実際に寧辺核施設を再稼動させ「核カード」を多様化させる一方、核武装の速度を高めようとしていると指摘した。

ウラン濃縮方式だけでなく、中断されている寧辺核施設の再稼動を通してプルトニウム方式も並行し多様な方式の核兵器生産方法を構築していくとの意志を対外に示したものと思われる。

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統一研究院のチョン・ソンフン主席研究委員はデイリーNKに「中央委全員会議で『核武力建設』をすると発表しており、原子力部分での核開発を続けていく立場を示したものでは。核保有国であることはすでに公表しているため、これ以上『核』に関し口出しするなというメッセージを(国際社会に)伝えようとしている」と分析した。

世宗研究所のソン・デソン所長は「6者協議で合意した内容のうち、使用済みの『カード』以外の残りの『カード』を一枚ずつ取り出している。2.13合意と10.3合意にとらわれず核開発を続けていくとの意志表明では」と話した。

6者協議や南北・米朝対話での交渉力を高めるための措置ではないかとの憶測もある。プルトニウム核兵器生産方式も準備しておけば、金正恩政権が使える「交渉カード」が増えるというわけである。

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実際、中国は直ちに遺憾の意を表明した。「制裁では関連問題を根本的に解決できない。朝鮮(北朝鮮)の核問題を根本的に解決するためには必ず対話を行う必要がある」と主張した。