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◆ 北朝鮮にも財閥会長が登場 = 市場経済を部分的に受け入れた7・1措置が取られ、北朝鮮でも財閥企業が誕生している。系列社9つ、海外支社15ヶ所を有し、多様な業種を扱う‘タコ足’大企業‘朝鮮富強会社’がその代表的なケースだ。

朝鮮富強会社のホームページで会社の規模を見ると、資本金は2000万ドルで年平均取り引き額は1億5000万ドルに達する。北朝鮮の経済規模を考えると、おびただしい額だ。

富強グループの成長を導いている司令塔はチョン・スンフン、ヨンフン兄弟だ。50代初頭のチョン・スンフン社長はタンザニアでの留学を終え、金日成総合大学の英語学部の教授になり、その後事業家に転身した人物で、英語の実力は北朝鮮で盾フ指に数えられる。40代のチョン・ヨンフン氏は、労働党の財政経理部所属の会社の社長で、北朝鮮のディーゼル油の輸入を独占しているという。

この兄弟はチョン・ミョンス元中国駐在大使の息子で、早くから国際感覚を身につけ、対外貿易にとびこんで富を蓄積してきた。現在、彼らの個人資産は数百万ドルに達すると伝えられている。

チョン氏兄弟が財閥型新興資本家の代表であるとしたら、チャ・チョルマは北朝鮮社会の権力型資本家だ 。中国を中心に外貨稼ぎに力を注いでいるといわれているチャ氏は、最高人民会議常任委員会所属の外貨稼ぎ事業を独占しているが、彼の個人財産は1000万ドルを超えるといわれている。

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チャ氏は労働党組職指導部の李済剛(リ・ジェガン)第1副部長の娘壻だ。真夏に平壌市内をバミューダパンツをはいて歩くほど自由奔放であるといわれるチャ氏は、‘誰かのバックがあったとしても、資本主義型の思考で事業をして成功した代表的な北朝鮮の人’と評価されている。

◆ ‘生活の問題’が優先、‘組職生活’は二の次 = 北朝鮮の住民の生活は大きく3種類に分けられる。家族生活、職場や学校生活、そして組職生活だ。組職生活は選択するものではなく必須項目で、‘搖りかごから墓場まで組職生活’をしなければならない。

だが、経済難で組職の正規の集会に参加しない住民が増えている。職場に出ても賃金をもらうことができずに、食糧配給ももらうことができないため、自ら食糧を求めて商売をするしかないからだ。

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交通が発達しておらず、食糧を求めに農村へ行くのに最低半月からひと月はかかり、簡単な食べ物や生活必需品を売る商売をしているため、規定どおりの組職活動をするのはほとんど不可能だ。北朝鮮の住民の90%が商売をするほど商売が普遍化され、経済難以後、組職の参加率は30~60%に落ちた。

◆ 結婚は必ずしなければならないの? = 北朝鮮で現在、最高の結婚相手はお金を沢山稼ぐ人だ。かつて、北朝鮮の女性たちは結婚相手を選ぶ時、相手の身分と社会的展望を考慮した。だが、経済難以後、除隊軍人や党の幹部よりは商売が上手な人、外貨を稼ぐことができる人が女性にとって最高の結婚相手になった。

男性も美貌よりはお金が多い女性に好感を持つが、これは社会が経済中心になってきているからだ。年上の女性と年下の男性が結婚する割合も多くなっているという。

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結婚の風習も簡素化されている。経済難以前は女性は生活用品、男性は住宅の責任を負った。だが、経済難以後、婚姻用品として簡単な礼服を取り交わす程度になった。住宅の支給が遅れ、両親の家に泊まる新婚夫婦も増えている。

特に、女性観には画期的な変化がおきている。できるだけ結婚を遅くするか、しないと考える女性が増えているのだ。理由は簡単だ。家で何の仕事もしないで、女性が稼いで来るのを待つ男性のため、結婚はできないということだ。

結婚した後も、自分が商売をして無責任な夫を養いながら、権威的な夫に仕えなければならない現実に対する批判意識が芽生えている。