人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

金正恩体制発足から1年の間で、生活苦による自殺や離婚事例が急増したという。また市場統制と各種住民動員により、1990年代の「苦難の行軍」時期よりも暮らしにくくなったとの不満も高まっていると消息筋は伝えてきた。

江原道の消息筋は7日、デイリーNKとの通話で「住民の生活が最近のように苦しくなったのは1990年代末の『苦難の行軍』の時以来初めて。以前(金正日時代)よりも取締りと統制がひどくなり、扶養してくれる家族がいない子どもや年寄りが餓死したり自殺するケースが増えている」と伝えた。

消息筋によれば、江原道元山市のひとつ洞だけでも1年の間に生活苦関連の自殺が20件を超えた。連日離婚裁判も行われ民心が極度に殺伐としている。自殺件数と離婚事例が過去に比べ数倍増加したと消息筋は説明した。

消息筋はまた「江原道だけでなく全体的に似たような状況。元山から恵山までの4日間の列車旅行中、各地の住民から江原道の民心と同様の話を伝え聞いた」と話した。

黄海道の消息筋も同日、通話を通して「昨年、生活苦で自殺する人が非常に多く自殺者が全国で最も多いと党幹部が話していた。国境地域の住民は脱北する道もあるが、(我々は)上にも下にも行くことができず餓死したり自ら命を絶つしかない」と話した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

両江道恵山の消息筋らによれば、国境地域も状況は大差ないという。以前は生活苦の果てに脱北するケースが多かったが、現在は警備と統制が大幅に強化されたため、よほどの事がない限り脱北することもできず、自殺する住民が続出しているという。

江原道の消息筋は「昨年の各種住民動員と市場統制、最近だと戦闘動員態勢準備などで住民らは極度の生活苦にあえいでいる。ほとんどの住民が市場での商売で生計を立てており各種統制は致命的。一日中市場で商売してやっと一食食べられる住民が30%に達する。数日間の市場封鎖によって住民の生活はますます厳しくなった」と話した。

この消息筋は「国家的行事が実施されると常設市場はもちろん、保安員と巡察隊までが動員され路肩商売も厳重に取り締まられ通行も規制される。住民らは『生活はどんどん苦しくなるばかり。金正日の時がまだまし。父親よりもひどい』と不満をこぼしている」と話した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

金正日の偶像化と体制引き締めのための各種大会開催で市場が統制され、生活苦は悪化していくばかりで民心はますます悪化している。