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北朝鮮で、金正恩総書記の直接の指示で1月から2カ月にわたって行われた高位幹部の不正に関する調査が終わり、処分の強度が検討されていると、韓国のサンドタイムズが伝えている。

サンドタイムズが平壌高官筋の情報として伝えたところでは、今回の調査は金正恩氏が第8回党大会の前後に明らかになった幹部らの各種不正を全面的に再調査するよう指示して行われた。

調査は、の金亨植(キム・ヒョンシク)朝鮮労働党法務部長との金在龍(キム・ジェリョン)規律調査部長が共同で指揮。幹部本人だけでなく配偶者、子ども、兄弟、妻の家族までが徹底的に洗われた。

そしてなんと、調査対象には金正恩氏の最側近である趙甬元(チョ・ヨンウォン)組織書記と李日煥(リ・イルファン)宣伝書記までが含まれているという。北朝鮮においては、いかに大幹部といえども、この手の調査で引っかかれば追放、最悪なら公開処刑にもなりかねない。

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趙甬元氏の場合、幹部人事に不適切な介入を行った情況とともに、妻の実家側の親戚が運営する平壌市内の食料品供給所から、貿易会社名義で物資の独占的な供給を受けた事実が明らかになったという。

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また李日煥氏に関しては、対外宣伝用の出版事業の過程で、中国との直接取引を通じて外貨収入を得ながら、これを当局に報告しなかった疑いが持たれている。また、宣伝部傘下機関の党予算を流用し、自分の人脈が運営する非公式宣伝活動に資金を支援したうえ、妻の兄が運営する烽火(ポンファ)合弁会社を通じて外国製資材を密搬入した事実も明らかになったとサンドタイムズは報じている。

これらが事実なら、両氏とその関係者には厳罰が下される可能性がある。特に李氏の疑惑は大規模であり、一族郎党が収容所に送られる事態にもなりかねない。

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目下、両氏に対しては更迭や革命化(追放の上の再教育)など公式な処分は下されていないが、金正恩氏の視察時の同行名簿からは排除されているという。

北朝鮮の公式報道などを見たところ、金正恩氏に同行したのは、趙氏は3月1日、李日煥氏は1月1日が最後のようだ。特に、金正恩氏に影のように付き従ってきた趙氏の「不在」については、すでにほかの韓国メディアも言及している。今後の動向が注目される。