人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮の医師らが、病院に供給された薬品を横領して摘発され、公開闘争会議(吊し上げ)にかけられたという。 当局は彼らを「反動分子」と見なして厳罰を下したが、見守る人々の間からは同情の声も聞かれる。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると現地の「第3予防院(結核専門病院)」で働く2人の医師が長期にわたって薬を横流ししていた事実が明らかになり、今月17日に公開闘争会議にかけられたという。

国家の医療システムが崩壊状態にある北朝鮮において、こうした事件は珍しくない。医師らにまともな給料が支払われないからだ。そのため医師は患者からワイロをとったり、「闇病院」を経営したりしなければ生きていけないのだ。

それを知っていながら、当局の姿勢は苛烈だった。

(参考記事:響き渡った女子中学生の悲鳴…北朝鮮「闇病院」での出来事

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

会議を主導した清津(チョンジン)市の朝鮮労働党組織指導部は、2人の医師を舞台に立たせ、様々な根拠を提示し、彼らが長期にわたって病院の薬を横領していた事実を暴露し、彼らが「患者の命を翻弄し、国を欺く反動的な行為を働いた」と糾弾した。

情報筋によれば、「裁判に参加した市党組織指導部の幹部らは、彼らの行為が単なる逸脱ではなく、人民の生命を脅かす悪辣な行為であり、党の革命的党風と組織的団結を阻害する非常に深刻な反動行為だと断じた」という。

さらに、第3予防院所属の同僚たちが一人ずつ立ち上がり、舞台に立たされた医師らの行動を激昂した語調で批判したという。当局の目を気にして、そうせざるを得ないのだ。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

市党組織指導部は今回の会議で、彼らの党員資格を剥奪し、免職とする一方、医薬品を横領して販売する行為を主導した1人に対しては、僻地の鉱山に家族とともに追放するという決定を下した。

(参考記事:「泣き叫ぶ妻子に村中が…」北朝鮮で最も”残酷な夜”

それと共に市党組織部は「今回の会議は我が党が反革命的思想をどれほど断固として排撃しているかを示す機会」だとし、「特に医療部門で革命的綱紀と人民のための献身的服務の気風をいっそう徹底的に立てる契機になるだろう」と強調した。

続けて「今後再び党の路線に背く行為が現れるならば、いかなる場合にも容認されないだろう」とし、「こうした行為を防ぐための強力な思想闘争を持続しなければならない」と宣言した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

今回の会議に参加した医療スタッフと職員たちは、予想より厳しい処罰に衝撃を受けたもようだという。

情報筋は「薬の横流しは珍しいことではなく、以前なら解任され労働鍛錬隊6カ月程度で終わった」と話す。だが、今回は反動の烙印を押したうえに、家族まで一緒に追放された。

北朝鮮において、こうした形で僻地に追放されれば、末代まで都市に復帰することはできなくなる。

情報筋はまた、「今回処罰を受けた医師2人は病院で長い間働いた、有能な医師たちだった。病院の同僚と住民たちからも、同情の声が上がっている」と付け加えた。