北朝鮮のチョ・チョルス国連ジュネーブ代表部代表は21日、米国が国際機関を「自分らの覇権戦略実行の道具として利用」しようとしていると非難する談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
談話は「予測不能の対外政策で国際社会に混乱と無秩序をもたらしている現米政府が、国際機関に怪異な質問書を送った事実が公開されてまたもや大きな物議をかもし出している」と指摘。
国連機関と非政府組織に送られた質問書には「当該機関の活動が米国の安保と経済分野に及ぼす影響、共産主義、社会主義、全体主義、あるいは反米的な勢力と結びついている団体との協力関係、中国、ロシア、キューバ、イランからの資金の受け入れいかんなどを明らかにすることに関する数十の質問が含まれている」と言及した。
そのうえで「国際社会の上に君臨する超特権的存在と自称し、全ての国際関係はアメリカの利益のためにのみ存在すべきだという強盗さながらの覇権論理に染まっている米国だけが工夫できる創案品である」と揶揄。
つづけて「『公開的な脅迫状』とも言える今回の質問書は、米国が国際機関を自分らの指揮棒に従って動き、自国の利益のために奉仕する『米国優先主義』政策の実行機関におとしめようとしていることを傍証している」と断じた。