人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮は先月12日、長距離ミサイルの銀河3号の発射に成功し、大陸間弾道ミサイル(ICBM)技術の完成にさらに近づいた。北朝鮮の核兵器及びICBM開発という国家的目標が、ほぼ完成段階に到達しているため、周辺国の対北接近及び6者協議、韓国の北朝鮮核政策も変化は避けられないとの見通しだ。

今回の長距離ミサイル発射成功に続き、金正恩は実用衛星、運搬ロケットなどを今後も発射していくべきと強調した。また先月21日、牡丹峰楽団の公演舞台の両側に「銀河3号」と「銀河9号」の模型が登場し、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発と実験を今後も継続していくことを示唆した。

北朝鮮の核実験が緊迫しているとの展望も提起される。金寛鎮国防相は12日、「北朝鮮の核実験は以前から着々と準備が進められてきた。決断さえすればいつでも可能な状態」と話した。北朝鮮は李明博政権発足後1年の時点で2回目の核実験を実施。周辺国の対北強硬路線を引き起こし、南北関係に悪影響を及ぼした。

朴槿恵次期大統領は北朝鮮問題の解決に向け、6者協議及び「関連国との協力強化」を強調してきた。韓国経済研究院のイ・チュングン専任研究委員は「6者協議は北朝鮮の核開発を防ぐためのものだったが、むしろ北朝鮮が核を作る盾の役割をした。6者協議を通して北朝鮮の非核化を実現させるのは難しい」と話した。

大統領職引継ぎ委員会外交統一分科のキム・ジャンス幹事は「周辺国の協力以外に対案はない」と話した。米国ではジム・ケリー国務相時代が開幕し、オバマ政権1期に比べれば米朝対話が活発化する可能性もある。しかし専門家らは今後、中国の役割を高めることに関心を寄せるべきだと主張する。そのための方法として中韓、米中の戦略対話の向上を要請している。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

状況は肯定的である。朴次期大統領が中国の習近平総書記と親しいとされる。中国メディアも朴氏の当選確定後、「中国語に精通した知中派」として、友好的な記事を連日掲載した。このような友好的な雰囲気を活かし、中韓首脳及び閣僚級対話を制度化させ、中韓FTAの早期推進と政治分野での人的交流の拡大を持続的に推進すべきとの提言がなされている。

大統領職引継ぎ委員会の外交・国防・統一実務委員を担当するホン・ヨンピョ漢陽大学教授はデイリーNKに「現在、米中韓の1.5チャンネル程度の戦略対話は進行しているようだ。これを政府レベルの協議に格上げし、北朝鮮の核とミサイル問題に対する制裁・意見などを調整していくべき」と話した。

さらに「李明博政権当時、米韓関係は良好だった半面、中韓関係は厳しい局面があり、指導者間の不信の流れがあった。朴次期大統領は習近平総書記と交友があるため、中国側では信頼感を持っている」と付け加えた。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

朴氏は北朝鮮の核・ミサイル問題の解決に向けた現実的な解決策を直視すべきとの指摘もある。某北朝鮮専門家は「金正恩は体制生き残りをかけ核とミサイルを最後まで手放さない。金正恩政権が交代するか、改革開放などの大きな変化が起これば核とミサイル問題は自然に解決される」と話した。

北朝鮮民主化ネットワークの金永煥研究委員は「対話を通して北朝鮮を非核化に導くため、莫大な外交、経済的費用が費やされても実現の可能性は非常に少ない。このような努力の半分だけでも北朝鮮の改革開放と民主化に投資すれば、現実的な結果を得ることができる」と話した。

一方、「中国の役割論」に対する懐疑的な視点も存在する。対北制裁の核心である国連制裁1784号を中国が強力に履行するだけの「カード」が弱いうえに、中国が北朝鮮の金正恩政権の維持と支援という戦略的選択を変更する環境が整うのは難しいという主張である。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

統一研究院のチェ・チュヌム専任研究委員は「中国は新政府が発足し『安定の中の変化』を追及している。内部的な安定を追及し、外部的には従来の姿勢を維持すると思われるため、北朝鮮の核・ミサイル問題に対する国際社会の制裁に『建前だけの賛同』をするのでは」と展望した。