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北朝鮮では金正恩の誕生日を迎え前日(7日)と当日(8日)、全国で記念講演会と忠誠を誓う集会が開催されたと内部消息筋が伝えた。

両江道恵山の消息筋は8日、デイリーNKに「7日午後5時、工場、企業所など全ての単位の住民が参加する中、金正恩同志の誕生を記念する講演会が開かれた。講演会の内容は金正恩同志生誕33周年と、党中央委員会での事業開始1年を祝い、今年の新年辞を徹底的に貫徹しようというものだった」と話した。

さらに「誕生日の朝7時までに単位別に集まり、忠誠を誓う集会があった。誓いの内容は金正恩元帥様を忠誠心を持って奉り、元帥様だけを信じて進む忠臣にならなければならないというものだった」と付け加えた。

金正恩の誕生日を記念する配給と関連し、会寧の消息筋は「7日午前から金正恩同志の誕生日を記念する特別配給が全国の小学校、中学校の生徒に支給された。以前は学校や幼稚園の名簿を照らし合わせて支給されていたが、今回は検閲グループが組織され構成単位ごとに確認した後に配給が分配された」と伝えた。

また消息筋は「金正恩からの贈り物が全ての子どもに行き渡るようにするために検閲グループが組織された。特別配給支給対象の子どもは、両親同伴で出生証(17歳以下の生徒が携帯する一種の住民票)の持参が指示され、グループの名簿との照合作業が行われた。特別配給品は100g入りの飴1袋、菓子1袋、豆飴、ガム、おこしなど5種類で、質や量の面で以前と比べ劣っていた。子どもたちは飴を何個か食べただけで、ほとんど手をつけていなかった」と紹介した。

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北朝鮮は過去にも金日成・金正日の誕生日には慶祝報告大会を平壌で開催し、地方住民にはTVを通してその模様を観覧するよう指示した。金正恩が最高指導者となって1年しか経っていないこともあり、公開的には慶祝行事は行われず内部での集会のみ実施されたと思われる。

元高位幹部の脱北者は「金正恩の誕生日をカレンダーに表示せず、公開的な行事も実施しなかった理由は、父親の死亡1周忌もあり息子としての道理を果たそうとしてではないか」と解釈した。