北朝鮮外務省は18日、北朝鮮の「完全な非核化」を目指すとした日米韓外相の共同声明に反発し、「今後も国家元首が宣明した新たな核戦力強化路線を一貫して堅持」していくとする報道官談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
米国のマルコ・ルビオ国務長官と岩谷毅外相、韓国の趙兌烈(チョテヨル) 外相は15日、ドイツ・ミュンヘンで約45分間会談し、北朝鮮の「完全な非核化に対する確固たる関与」を盛り込んだ共同声明を発表した。米国のトランプ政権発足後、日米韓外相会談の開催は初めて。
これに対し談話は「『非核化』という失敗した過去の夢から覚めていない米国の現実逃避的な立場」には、まったく対応する価値がないと切り捨て、さらに、「一方的にわが国家の安全を害しようと企んだ帝国主義の群れのたわいない企図がこんにち、どんな結果を招いたのかを米国自らが自問自答すべき」と強弁した。