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平壌所在の国営出版社で製作され配布されている「朝鮮・平壌主体102(2013)年カレンダー」は、金正恩の誕生日と推定される1月8日を公休日と表記していない。昨年は平日扱いだった朝鮮少年団節(6月6日)が、新たに公休日に追加されただけである。

デイリーNKが入手した2013年の北朝鮮のカレンダーは、金日成の誕生日を太陽節、金正日の誕生日を光明星節とし、公休日の赤色で表示。一方、金正恩の誕生日は何の表記もされていない。最近、金正恩バッジなどの偶像化事業が本格化されていたため、2013年のカレンダーに彼の誕生日が公式に表記される可能性があると一部で推測されていた。

北朝鮮は金日成の誕生日と金正日の誕生日を、1974年と1982年にそれぞれ民族最大の記念日と指定。北朝鮮は1974年、首領絶対主義を裏付ける「唯一思想体系確立のための10大原則」を発普Bその後、金正日は1980年、労働党政治局常務委員に進出し、2年後には自身の誕生日を公休日に指定した。

金正恩は既に公式的に最高指導者であり、近いうちに自身の誕生日を公休日として指定すると思われる。ただ、金正日死去から1年しか経過しておらず、父親の権威に対する早すぎる挑戦との評価を懸念しているのではと指摘される。

ある元高位幹部の脱北者は「金正日は40歳になった時に自身の誕生日を名節として宣布した。金正恩はまだ20代であり、自らも時期尚早と判断したのでは」と話した。

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さらに「金正日が急死して1年しか経っていないため、金正恩は喪主としての道理に反すると考えた可能性もある。金正日がまだ生きていれば、彼の指示で金正恩の誕生日を記念するため公休日とさせたかもしれないが」と付け加えた。

別の脱北者も「北朝鮮当局は金正恩の誕生日の公休日化を、偶像化作業の一環として活用する最適な時期を見計らっている。その時には『金正恩が先代を継ぐ決意が卓越され、時期を待っていた』と宣伝する可能性が高い」と話した。

統一研究院のチョン・ヒョンジュン専任研究委員は「金正恩は自らの権力が完全に安定していないと判断したのでは。住民の世論を意識し、体制が安定したら公休日と指定し大々的な宣伝を行うだろう」と展望した。