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今年も残りわずかであるが、北朝鮮の女盟(朝鮮民主女性同盟)員は負担と心配で気ぜわしい月となっている。年頭から堆肥生産と搬出に苦労し、春から秋にかけ実施される各種強制動員で一日も休む暇がなかった。12月になっても今年中に達成できなかった課題の追い込み作業で忙しい。

北朝鮮の女盟員は12月になると年間決算総会を開く。総会では思想、文化、経済など複数の分野に関し、評価を受けたり反省する総会事業を行うことが強制されている。特に「最後まで割り当て量完遂」とし、経済課題を完了させられなかった女盟員に対し、12月末まで無条件に割当量を達成することが求められる。

女盟員が一年間に組織から受ける課題は時期別、地域別に多少の違いはあるが、ほとんど一年中課題遂行に専念しなければならないほど大量である。ジャガイモ農業が中心の両江道の場合、「人民軍隊支援10坪開墾澱粉」と呼ばれる課題がある。新たに開墾した土地10坪から採れるジャガイモを加工し、支援課題として捧げるもので、生活が苦しい中での課題遂行は容易ではない。

普通、10坪から収穫されるジャガイモ100キロを加工すると、ジャガイモ澱粉は10キロ程度できる。10坪から100キロのジャガイモを生産するために、商売や畑仕事を犠牲にしなければならない。そのため女盟員は同課題を達成する際、食糧を節約するために食事の量を減らさざるを得ない。ジャガイモ100キロは4人家族が15~20日間食べられる量である。

商売をする家庭では、ジャガイモ農業を行うことができないため、金を稼ぎジャガイモ澱粉を購入して納めなければならない。農業を行う女盟員であろうと、商売をする女盟員であろうと、課題を達成できない場合は1年中批判の対象となり苦しむことになる。12月末までに何としてでも割当量を達成しなければいけない理由である。

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女盟員を対象に金正日時代から開始された「人民軍隊支援」名目の各種支援課題は、住民の血と汗を強制的に収奪することと何ら変わりない。金正恩体制になってもこのような女盟員の課題が減っておらず、体制に対する不満の声が高くなっていると脱北者は伝えた。
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昨年韓国に定着した脱北者のキム・ミオク(34)氏は「結婚して女盟生活を始めた当時、毎年支援澱粉を10キロ納めることを聞いてびっくりした。友人から女盟に登録しないようにと言われていたが、リストから外れた女盟員を捜査するため避けられなかった」と話した。

女盟幹部出身の脱北者であるヒョン・チョラ(45)氏も「忠誠の外貨資金と人民軍隊支援について『党と首領、祖国と人民のための忠誠心の尺度』と規定しているため、課題遂行が終わらないと上級組織に報告する際、厳しく追及され忠誠心のない活動家とみなされる」と話した。