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北朝鮮は長距離ミサイル発射成功を金正恩の功績だとし、大々的な対内外への宣伝を続けている。特に北朝鮮は宣伝媒体と各社会単位の「ミサイル発射成功記念講演会」などを通して、金正恩がミサイル発射を直々に指揮し、金正日の遺訓を貫徹したという点を強調している。

咸鏡北道の消息筋は14日、デイリーNKに「昨日から企業所の労働者と住民を対象に大々的に人工衛星の発射成功に関する講演が実施された。そこでは衛星発射の成功が金正日の遺訓貫徹のため、金正恩が『直接指揮した偉大な功績』であると紹介された」と話した。

消息筋によれば12日の発射当日は、金正恩の金正日遺訓貫徹と発射成功に関する科学者らの労苦をねぎらう講演があったが、13日以降は「金正恩による直接の指揮の下、衛星発射成功」という点だけが強調されて宣伝されているとういう。

彼は特に「発射当日は科学者の高い忠誠心の結果だと宣伝していたが、突然翌日の講演からは『金正恩が直接ミサイル官制所の現場で発射の合図を下し、それに合わせてボタンを押し成功した』と宣伝している」と話した。

さらに「講演会では元帥様(金正恩氏)が自ら人工衛星官制所を訪問し、ミサイルの技術的部分に関する点検が、今回の発射成功の主要な要因であるという点も強調されていた」と付け加えた。

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労働党機関紙の労働新聞も同日、金正恩がミサイル発射当時、官制所を訪ね直接発射命令を下したとし、「党中央は衛星発射を承認する。2012年12月12日午前10時に発射する」という金正恩の直筆命令サインを公開した。

同紙はまた「正論」を通して「(発射成功は)敬愛する金正恩元帥様の領導の下、偉大な金正日同志の遺訓がどれほど素晴らしく貫徹されているのかを示す爽快な勝利」とし、「衛星発射命令を下されたお方(金正恩氏)が成功の報告を錦繍山太陽宮殿にいらっしゃる父親の将軍様(金正日氏)にするとおっしゃられた、その激情のお言葉を胸に刻み勝利の喜びを分かつ」と伝えた。

北朝鮮は今回の長距離ミサイル発射が成功したことを受け、金正恩の功績として宣伝し、住民の忠誠心高揚など内部引き締めを図るものと思われる。北朝鮮は今年4月、発射に失敗した「光明星3号」ミサイル発射当時は、金正恩の発射官制所視察に関し、一切報道をしなかった。