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粛正されたとされる李英鎬(リ・ヨンホ)前北朝鮮軍総参謀長の写真と名前が4日現在まで、労働新聞など北朝鮮の主要メディアに依然として掲載されており、注目が寄せられる。北朝鮮は党・軍・政の高位官吏を粛正すると、メディアなどからその人物の写真と名前を削除してきた。

2009年、貨幣改革の責任を問われ粛正された朴南基( パクナムギ )前労働党計画財政部長の写真と名前も全て削除され、現在労働新聞、朝鮮中央通信など主要メディアでその名を目にすることはない。

一例として2008年12月25日付の労働新聞は、金正日の千里馬製鋼連合企業所に対する現地指導のニュースを伝えるなかで「朝鮮労働党中央委員会部長の朴南基同志、朝鮮労働党平安南道委員会責任秘書の李泰男同志、朝鮮労働党中央委員会第1副部長のジュ・ギュチャン同志とリ・ジェイル同志が同行した」と紹介。しかし修正された記事に朴南基の名はなかった。

李英鎬の場合も解任後、朝鮮中央TVなどの記録映画で彼が登場するシーンは、全て編集されたものが放送されている。

しかし労働新聞、朝鮮中央通信、祖国平和統一委員会が運営する「我が民族同士」などには、金日成死去18周忌記念音楽会に参加したなどと、李英鎬の解任直前の活動内容がそのまま残されている。李英鎬が金正日、金正恩とともに写っている「1号写真」だけでなく、彼が1人で写った写真まで以前のままである。

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北朝鮮メディアに解任前の李英鎬の活動内容がそのまま公開されているのは、北朝鮮当局が彼の解任理由を具体的に公表しないことと関連があると指摘される。

ある高位幹部出身の脱北者(2011年韓国入国)は、「北朝鮮メディアから特定人物の名前や活動内容が削除されるのは、反党・反革命、宗派行為などの罪名が公開された後」と説明する。北朝鮮は李英鎬について「全ての職務から電撃解任」とだけ公表し、具体的な嫌疑や罪名を明らかにしていない。

北朝鮮で高位幹部が反党・反革命分子との烙印を押されずに解任される場合、以前の活動内容はそのままにされ、朝鮮中央TVや記録映画などに対してのみ、関連資料が削除される。「実力者」である崔龍海( チェ・リョンヘ)も解任・免職(1998年)された当時、記録映画などから写真と名前が削除された。

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北朝鮮当局は、朴南基の例に見られるように、具体的な嫌疑事実を公表した場合は全国的に配布された関連印刷物などを回収した。よって李英鎬に関しては、粛正理由を明確に確定できていないのではと指摘される。

世宗研究所のチョン・ソンジャン主席研究委員は「李英鎬が登場する映像を編集するなど、李英鎬の痕跡を消そうとする動きはある。現在まで労働新聞などで彼の活動の様子が削除されていないことから、金正恩の後継過程及び軍部での功績など、酌量減刑の対象となる部分もあり、粛正よりは懲戒の性格が強いと思われる」と説明した。