咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、明澗(ミョンガン)に住む夫婦のもとに朝鮮労働党明澗郡委員会(郡党)の責任書記(地域のトップ)がやって来て、このように告げた。
「急いで平壌に来て欲しい」情報筋の友人の親戚だというこの夫婦の社会的地位は不明だが、一般庶民だとすると、責任書記が訪ねてくるとはめったにないことだ。彼は夫婦を自分の車で駅まで送り、切符と弁当を渡して列車に乗せた。
平壌に着いた夫婦を待っていたのは、悲しい知らせだった。
「軍で勤務していた息子が重要な任務の途中、不意の事故で亡くなった」
そして、「戦死証」と朝鮮労働党の「党員証」が手渡された。
