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その一方で、2025年の新作映画が公開されたが、評判は散々なようだ。

両江道の幹部によると、この映画は「対決の昼と夜」だ。

2022年に公開された同タイトルの映画の後編に当たるもので、朝鮮戦争後に国家転覆の陰謀を企て処刑された反革命分子の息子と孫が、体制に恨みを抱き、復讐の謀議を行うも摘発、粛清されたというストーリーだ。

つまり、「先祖が反革命分子なら、その子孫もすべて反革命分子で階級の敵であるため、一族を根絶やしにしなければならないというストーリーの映画」(幹部)ということだ。実際、このような「階級闘争」で多くの人が粛清され、命からがら韓国へと逃れたが、それから80年以上経っても、身分制度として固定化され、人びとを苦しめ続けている。

(参考記事:【徹底解説】北朝鮮の身分制度「出身成分」「社会成分」「階層」

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そんな映画を新年早々見せられた人びとからは、「ゴミのような映画」という酷評が続出し、映画を推奨する立場にある朝鮮労働党や安全部(警察署)、保衛部(秘密警察)の幹部からも、苦言が相次いでいる。

「ただでさえ社会の維持が困難なのに、なぜあんな映画を作ったのかわからない」(幹部)