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最近、北朝鮮に長距離弾道ミサイル発射を準備する動きが見られ、韓国のナロ号発射と合わせて動きに出る可能性が高まっている。韓国にできて我々にできないはずはないという論理を展開する場合、北朝鮮はナロ号発射直後を狙って自らもミサイルを発射しかねない。しかし現実は、国際社会がこのような北朝鮮の行動を容認するはずがない。

北朝鮮がミサイル発射の兆候を露呈しているが、実際に発射するかについては様々な予測が飛び交う。中国は今月初め、第5世代指導部を発足させた。来年1月には米オバマ政権の2回目の任期が開始する。米中は4月、北朝鮮の長距離ミサイル発射が周辺国にとって脅威であると明らかにした。

来月に大統領選を控えた韓国は、選挙戦に影響を及ぼそうとする北朝鮮のミサイル発射を阻止するため、国連を通した阻止外交に打って出た。北朝鮮には光明星3号の失敗挽回、内部体制引き締め、韓国大統領選への介入などと、発射の動機が出揃っているが、発射によるデメリットも多く、難しい選択に迫られていることも確かである。

韓国政府関係者は「北朝鮮は4月のミサイル発射実験に失敗した後、再発射を示唆してきた。発射台に部品が移動されたら発射は時間の問題。国際社会から非難を浴びてもミサイルを発射するかもしれない」と見通した。

世宗研究所のオ・ギョンソプ研究委員は「北朝鮮は韓国の政治状況や国際状況よりも、国内の政治状況をまず考慮し、必要と判断すれば発射実験を行う。軍に対する統制を強化し、掌握力を高めるための作業を行ってきただけに、国内の政治的な目的を遂行するため発射する可能性も排除できない。今の時点で発射するのが有利か不利かの判断が残っているだけ。ミサイルの発射実験をするというのは北朝鮮の基本姿勢であるため、日時は重要でない」と説明した。

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反論も多々存在する。北朝鮮は第1期オバマ政権発足(2009年)当時、ミサイル発射に続き、2回目の核実験を強行。米国の『戦略的忍耐』という、事実上の無関心政策を引き起こした。また北京での米朝2.29合意が長距離ミサイ発射により白紙になった。

韓国国防研究院のペク・スンジュ安保戦略研究センター長はデイリーNKとの通話で「戦略的な面から考えれば、韓国は大統領選があり、オバマ政権との関係改善も考えなければならないため可能性は低い。技術的にはいつでも発射できる」と話した。

自主国防ネットワークのシン・インギュン代浮烽ワた「米国との関係を改善すべき状況で、オバマ第1期政権時代に続き今回もミサイルを発射すれば、オバマ政権との関係改善を放棄したことになる。国際的な条件から見ても、発射の可能性は低い」と展望した。

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北朝鮮は今月15日、国連総会で具体的な発射時点については言及しなかった。しかし「引き続き実用衛星を発射する」と力説。北朝鮮の場合、ミサイル部品を東倉里の地下基地に移動後、組み立てと発射台設置、軌道追跡装置装着、燃料注入を経て実際に発射するまで3週間程度はかかる。