キム氏は北へ戻る前、中国で咸鏡北道茂山郡に頻繁に通話し、書信往来、送金、脱北仲介などをしていたことが分かっている。
消息筋はさらに「脱北ブローカーはその性質上、北朝鮮地域と通話することが多くなる。保衛部は中国内の通話発信地を把握し逮捕隊に通報する。逮捕隊は該当地域で追跡捜査を行い脱北者の身柄を確保すると、懐柔と脅迫を用いて家族と共に北へ戻ることを促す」と説明した。
彼によれば、北朝鮮は最近、主要国境都市に電波探知機器を導入したという。脱北者らの通話内容を盗聴し、北へ連れ戻す工作活動を展開するためだ。デイリーNKは6日、北朝鮮公安当局が脱北者逮捕だけでなく、中国に親戚訪問などに行ったままの未帰国私用訪問者に対する保衛部の逮捕隊派遣事実を報道した。