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鉱山の上層部は、若い鉱山労働者に思想教育を施して、事件の再発を防ごうとしているが、無駄だろう。

(参考記事:「乗客400体、赤黒く凍り谷底に散乱」北朝鮮列車事故の生々しい現場

北朝鮮では都市と農村、鉱山の格差がとてつもなく激しい。自由が制限された北朝鮮とは言え、都市では成功するチャンスが転がっている。一方で農村や鉱山は、ほとんどの場合、死ぬまでつらく苦しい労働を続けるしかなく、日々の暮らしも非常に苦しい。商売をしても、人口が少ないため、儲けは小さい。

また、当局が、追放(流刑)の行き先として寒村や山奥の鉱山を使っているため、これら地域のイメージは極めて悪い。嘆願で送り込まれた人々も、なんとかチャンスを見つけて都会に逃げ出そうとしている。

労働環境、住環境の劣悪さが改善されなければ、問題が根本的に解決することはないだろう。