ウクライナ侵略の片棒をかついでいる北朝鮮はロシアに対し、自国で最大級の自走砲システムを供給していると見られている。
シベリア中部の都市クラスノヤルスクで撮影され、SNSで拡散された写真には、平台型貨車に載せられた北朝鮮製170mm自走砲「M1989」2両が収められている。ちなみに、一部報道で同自走砲の名称が「コクサン(谷山)」と伝えられているのは誤りで、正しくは「チュチェ(主体)」という。コクサンとは、これより旧式の「M1978」の名前だ。北朝鮮は、170mm自走砲と240mm多連装ロケットを、合わせて70門以上、ロシアに送ったもようだ。
M1978もM1989も、有事に軍事境界線の北側から、韓国の首都・ソウルを直接攻撃する目的で開発された。射程は自走砲としては長大な54キロに達する。イラン・イラク戦争では双方がM1979を導入し、敵側の油田に対する攻撃に使ったという。が、命中率が悪すぎて油田には1発も砲弾が落ちなかったと言われる。
1990年代、北朝鮮は「ソウルを火の海」にすると公言して威嚇したが、そのための主力兵器がこれらの自走砲だった。
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しかし、韓国軍は早くから、これらの兵器がとうてい使い物にならないと見抜いていたようだ。
