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「西海を担当する北朝鮮警備艇は、北朝鮮国民の脱北防止目的で常に銃を携帯している。万が一中国漁船が、不法に侵入してきたら発砲するケースも多い。こうした事実が中国側にも伝わっているため、違法操業が少ない」

北朝鮮警備艇が時に荒っぽい手段で拿捕したり、取り締まりを行うため、中国漁船からは「海賊」と恐れられ、よほどのことがない限り、北朝鮮海上での違法操業を避けるという。

「北朝鮮では、中国漁船が侵入すると『飛んで火に入る夏の虫』といわんばかりに中国人の所持品を全て奪い取る。まず漁船を拿捕して、該当船主に電話するのだが、引取りに来ない場合は漁船を売ることもある」

事実、5月に北朝鮮は中国漁船3隻(全船員29名)を拿捕。翌日、衛星電話で中国に電話し、一隻当たり40万人民元ずつ計120万人民元(約2億2千万ウォン)を要求したという。