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北朝鮮は先月25日開催した最高人民会議で「全般的12年制義務教育施行」に向けた学制改編を決定した。最近、中学校課程を(一般)中学校と高級中学校課程に分割し、教師充員を実施したが、新しい学制の施行日は来年10月に持ち越されたと内部消息筋が伝えた。

北朝鮮の内部消息筋は11日、デイリーNKとの通話で「新しい学制は2013年10月から適用されるため、中学校入学も同時期に行われる。新学期が10月に始まり、翌年の9月に卒業式を行う」と話した。

新学制の導入により従来の3月卒業が9月に変わることで、これに伴う大学入学及び軍入隊時期、職場配置時期なども全般的に再編されるものと思われる。北朝鮮社会の主要行政日程が全て変更されることになる。

北朝鮮では11年制義務教育制度のもと、学期は4月に始まり3月に終わる。そのため北朝鮮で新兵募集事業は3月下旬から開始される。

高級中学校制が新設され10月卒業が施行されれば、召募事業も10月以降に延期されると思われる。そのため来年上半期、北朝鮮の各級軍部隊では新規兵力の空白は避けられない見通しだ。このような 事態は大学や各級職場や農場でも同じであることが予想される。

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今回の学制改編の影響は教育機関のほか、職場や軍隊などにも拡散することが予想され、対策が求められる。軍では除隊嵐闔メの服務期間延長措置の可能性があり、一部職場や農場では外部支援を要請することも考えられる。

消息筋は「単純な学制改編ではない。社会全般の時間概念を改編しようとするもの。来年は一時的に混乱が発生する可能性がある。住民の生活苦を解決するための措置はこれといってない中、学制を変更したところで何の効果があるのか分からない。学制よりも教育制度改善に伴う財政が急を要する。真冬に授業を行う場合、暖房費用はどうやって工面するのか心配だ」と話した。

とある脱北者は「平壌の金日成大学も暖房が使えず手がかじかんで字を書くのに苦労しており、寄宿舎も北極のような寒さだ。学生が苦労するだけ」と話した。