北朝鮮の平壌で朝鮮人民軍(北朝鮮軍)第4回大隊長・大隊政治指導員大会が14日、15日の両日にかけて行われた。朝鮮中央通信が伝えた。
大会は、「敵対勢力のあらゆる威嚇と挑戦を断固制圧・粉砕し、祖国と人民の神聖な主権と尊厳、名誉をしっかり守り、国家興隆の全面的上昇・発展を推し進めるべき革命実践の要求に即して、人民軍の末端指揮機関であり、主要戦闘単位である大隊指揮官の役割を非常に強め、大隊強化において実際的かつ根本的な改善をもたらすことで、革命武力の最精鋭化、強兵化を力強く促す上で重要な意義を持つ」と同通信は伝えた。
大会では、「第3回大隊長・大隊政治指導員大会の精神を貫徹するためのここ10年間の闘いで収められた成果と経験を全面的に分析・総括し、党が示した政治・思想強兵化、軍事技術強兵化を核心目標として完璧な戦争遂行能力と万般の臨戦態勢を堅持し、党と革命が付与した重大な歴史的任務を円滑に遂行できるように全軍の大隊を最強の戦闘集団に強化するための課題と実践方途が討議された」という。
大会には、北朝鮮軍の大隊長・大隊政治指導員と各軍政機関の指揮官が参加した。努光鉄(ノ・グァンチョル)国防相、李永吉(リ・ヨンギル)総参謀長、鄭京擇(チョン・ギョンテク)総政治局長と各軍政機関の主要指揮官らが幹部席についた。
大会では、朝鮮労働党中央軍事委員会が北朝鮮軍第4回大隊長・大隊政治指導員大会の参加者に送る書簡「大隊の強化における確実な進展をもって強兵建設偉業を保証しよう」が伝達された。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面党中央軍事委員会は書簡で、「わが党が、強兵建設の新たな段階を迎えたこんにち、日増しに際立っている大隊の位置と役割の重要性に基づいて、大隊の強化を全軍強化のキーポイントに押し立てている」としながら、「大隊長と大隊政治指導員が大隊を党中央の軍指導に絶対忠誠、絶対服従する思想と信念の結晶体につくり、戦闘精神が透徹し、臨戦態勢に完璧であり、軍紀が厳格な精鋭化された戦闘隊伍に強化するための重要課題と実践的方途が提示された」という。
努光鉄国防相が報告を行い、「軍指導の初期から人民軍の強化において大隊の位置と役割に大きな意義を付与した金正恩総書記が10年前、朝鮮人民軍第3回大隊長・大隊政治指導員大会に自ら出席し、大隊の政治的・軍事的威力を全面的に強化するための不滅の大綱を与え、全軍の大隊をいかなる敵にも圧勝する最精鋭戦闘隊伍に育成して人民軍の政治的・軍事的強勢を確固と保証するための闘いを賢明に指導した」と強調した。
そして、「全軍の大隊長・大隊政治指導員が率先垂範の実践的模範によって大隊の戦闘力強化に心魂を傾けることで、いったん有事の際にいかなる戦闘任務も迅速かつ正確に遂行できる万般の実戦能力を備えるための戦争の準備ではっきりした改善をもたらした」と主張した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また、「大隊、中隊を血肉の情が溢れる兵士の懐かしい故郷の村、故郷のわが家につくるための活動で立派な経験が創造された」と述べた。
一方、「大隊の指揮官が党の信任と期待を常に自覚し、非常な発奮力と闘争力を発揮しなければ大隊を強兵の尊威と名声にふさわしい最精鋭戦闘隊伍につくれないとし、大隊の強化で必ず克服すべき偏向的問題も分析・総括した」という。
報告に続き、討論が行われ、「大隊の戦闘力は大隊長・大隊政治指導員の思想と信念、実力によって保証されることを深く自覚しなかったことから現れた一連の偏向と教訓が分析・総括された」という。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面さらに、「祖国と革命の運命が決まる峻厳な戦争の形勢も、全面的国家発展の雄大な青写真の実行いかんも大隊の準備程度と大隊指揮官の役割によって左右されることを常に銘記し、政治意識の向上と実務能力の向上に専心して、最高司令官が真っ先に呼び出して進撃の先鋒を任せられる野戦型、実力家型、行動型の指揮官、火線猛将に準備し、大隊の戦闘力の強化を力強く牽引していく固い決意を表明した」という。
大会に続き、大隊長・大隊政治指導員に対する党および国家表彰の授与式が行われた。
鄭京擇総政治局長が、最高人民会議常任委員会の政令を伝達し、金正恩氏の表彰状が、パク・ヨンナム、チョ・ソンジン、キム・ソンジン、アン・ドンヒョクの各氏に授与された。国旗勲章第1級が6人に、労働勲章が2人に、国旗勲章第2級が11人に、国旗勲章第3級が14人に、軍功メダルが6人に授与された。
金正恩総書記(国務委員長)が15日、午後、大会場を訪れた。
金正恩氏は演説「現情勢と共和国武力の大隊長・大隊政治指導員の任務について」を行った。
金正恩氏は、「世界最大のホットスポットである朝鮮半島の緊張状態を史上最悪に格上げさせた米国とかいらい韓国をはじめとする敵対勢力の反共和国軍事的対決狂態の威嚇的性格について暴き、革命の要求、現情勢の要求から戦争準備の完成に総力を集中することに関する戦闘的スローガンをわが武力の各級に示した」という。
また、「われわれの正規武装力と全ての共和国武力が戦争に対処できるように政治的・軍事的強勢、戦力増大を加速させる上で大隊を立派に準備させることが持つ重要性と大隊の位置と役割、大隊長と大隊政治指導員の基本任務について明示した」という。
さらに、「何か言って決意する大隊ではなく、命令を受ければ即時行動し戦える大隊、いかなる任務を与えても完璧に遂行できる万能の大隊に準備させることが、わが武力の全ての大隊が必ず到達すべき目標であり、今大会の精神ある。こぞって党と革命が付与した崇高な使命と本分を深く自覚し、大隊の実戦能力の強化において実質的かつ根本的な改善をもたらすために、長い間打ち固めてきた強力な軍事的抑止力で国家と人民を守り、栄誉ある戦勝を早めて収めるために邁進しよう」とアピールした。
大会参加者のための講習が16、17の両日に行われた。