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北朝鮮金正恩が、現地指導に夫人(李雪主)と同伴して腕組みをするなど、破格的な姿を演出して国際社会の目をひいたが、北朝鮮住民たちの間ではむしろ否定的な反応が出ているという。

両江道・恵山消息筋は、6日デイリーNKと通話で「最近、朝鮮中央テレビで記録映画『金正恩元首様が、人民経済の多くの部門事業を現地で指導』を毎日放送している」、「映画は金正恩の6ヵ月あまりの業績をほめたたえる内容で、牡丹峰音楽団公演、綾羅遊園地などで、夫人と愛情行脚をする場面も含まれている」と伝えた。

北朝鮮は、先月6日牡丹峰音楽堂公演の際、金正恩の傍席に美貌の女性が座っている姿を初めて公開し注目を集め、以後25日夫人・李雪主の名前を公開した後、綾羅遊園地などで金正恩と自由に腕組みをする姿などを公開した。

消息筋によれば、北朝鮮のこのような演出に、住民たちは否定的な反応を見せている。

恵山消息筋は「去る5月の酷い日照りと最近の梅雨・洪水で、全国人民たちが死んでいる時に、最高指導者が分別なく女と手を組んで遊び場を歩き回る体たらくを疎ましがってかぶりを振っている」と言った。

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この消息筋は「国の事情が苦しいのに、若い奴が柄にもない行動をして、どう信じて暮らせるか慨嘆する」とも言う。

北朝鮮金正恩が「夫人公開」という破格の歩みで、自分の最大弱点である「幼い」イメージを払拭させ、「安定感ある指導者」という認識を植えるはすのプロパガンダが、むしろ住民たちに反感を買っているというのだ。

消息筋によれば、日照りと洪水など連続する自然災害という危急な状況で、最高指導者が音楽鑑賞と遊園地視察などのんびりした姿を見せることだけでも不満は大きく、同時に党・国家事業になんら関係のない婦人李雪主の登場が、住民たちの憤慨を助長する結果を生んでいるという。

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清津消息筋は「過去、金日成の現地指導に夫人金聖愛が同伴したが、当時、金聖愛は朝鮮民主女性同盟副委員長職責を持っていて、住民たちの反応も当然視する雰囲気だったが、李雪主に対しては『幼くみえる女』とだけ評価されている」と言った。

この消息筋は「住民たちの現実状況と合わない金正恩の行動は、喪中の家で踊りを踊るようなことに感じられ、住民たちのさらなる反発を買っている」と付け加えた。

なおかつ、北朝鮮で男女が腕組みする姿は、疎ましく驚きべきことで、最高指導者がこのような姿を演出したという点が、さらに驚ろかされたと言う。一部では「社会主義生活様式とは行き違い」と言う指摘が出ていると消息筋は伝えた。