北朝鮮労働新聞は26日金正恩が夫人李雪主（リ・ソルチュ）とともに参加したルンラ（綾羅）人民遊園地竣工式関連写真43枚を新聞1~5面全体に載せて紹介した。北朝鮮は過去国家的な行事がある場合にのみ、このように数緒黷ﾌ写真を労働新聞を通じ公開したことと比較すると異例的と言う評価だ。

労働新聞1~5面まで「敬愛する金正恩元首様をお迎えしルンラ人民遊園地の竣工式を盛大に進行」という見出しに金正恩が、垂直回転ブランコ などに乗る姿、夫人李雪主と腕組みをして歩く姿、遊園地を訪れた人々に手振る姿などの写真が満載。最後の6面も紙面半切以上がこの関連記事で詰まっている。

高位脱北者によれば、過去には整周年（節目の年)、太陽節（金日成誕生日, 4月15日）を記念して開かれた各種慶祝行事関連写真を労働新聞がこのように紹介した。金日成誕生50.60.70周年、金正日誕生 50周年記念行事をこのように紹介したと脱北者たちは伝える。

しかし国家的行事ではない遊園地竣工式を労働新聞がこのように紹介した背景を脱北者たちは「業績を立てられない金正恩が『業績集め』で大々的に宣伝」と分析。

特に遊園地が人民たちが楽しむ空間であり金正恩が親人民的リーダーであること浮上させるためと指摘。実際に労働新聞6面では「偉大なオモニ（母）党が与えてくれた空のような恩情、人民の万年財富」という見出しの記事で「意味深い戦勝節を迎え平壌人民たちの文化情緒生活向上に貢献する記念碑的創造物完工」と宣伝した。

また労働新聞は、金正恩が「金正日の人民愛が熱く注ぎ込まれた建設物を一日も早く格好よくしなければならないと語られ、今年ルンラ人民遊園地建設場を3度訪問された」と「合理的で科学的な工法で工事中断なしに突進むよう導かれた絶世偉人たちの賢明な領導の下に平壌が社会主義文明の見本に変貌している」と主張した。

高位北北者は「北朝鮮はルンラ遊園地を『金正恩が人民たちに施す贈り物』、『金正恩同志の人民愛に由る贈り物』という大々的な宣伝」であり「遊園地は人民が楽しむ空間で金正恩時期に大規模遊園地を建設し金正恩の業績と宣伝する」と言った。

金正恩は竣工式で遊園地の施設を見て回り始終顔に明るく笑みをたたえる「親人民指導者」というイメージを演出し、新聞はその様子を伝え「人民観、祖国観, 未来観が盛り込まれた遊園地」と主張した。

また北朝鮮はルンラ遊園地 を紹介しながら金正恩夫人突然公開した。金正恩が李雪主と遊園地全体を見て回る姿、夫人李雪主が金正恩を腕を組む姿も4枚もそっくりそのまま掲載。また李雪主が後手を組んだまま金正恩と並んで遊園地関係者の話を聞く姿も写っている。

脱北者ハンヨングォン（45）氏は「住民たちがよく見る労働新聞を通じ、夫人を紹介し公式行事で腕組みし同伴する姿を見せ、幼い指導者に対する住民たちの心配を落ち着かせようとする意図だ」と言う。さらに「カリスマを強く漂わせた金正日と違い、暖かい指導者のイメージを見せ人民の心引きつけようとするように見える」と言った。