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咸鏡道の裁判所が今月13日、会寧で住民の脱北を斡旋したり、積極的に幇助した容疑で起訴された被告人らに死刑と無期懲役などの極刑を宣告した。

道裁判所はこの日、室内の公開裁判での公判で、今回の事件を‘罪のない人民を人身売買した反逆的犯罪行為’と規定し、首謀者のオ・ミョンナム(会寧在住)に対して死刑を宣告した。同様の容疑で起訴されたハン・ガンナム(会寧在住)は無期懲役の宣告を受けた。

また咸鏡道清津で、彼らと連携して脱北者が送金したお金を北朝鮮各地にいる家族に届けてきた身元不祥の男女も、懲役7年と5年の刑の宣告を受けた。この事実は複数の内部消息筋と政府機関の関係者を通じて確認された。北朝鮮の住民は、道の裁判所の判決を事実上確定判決として受け入れる。

咸鏡道会寧市の内部消息筋は、“人身売買団事件とは言うが、脱北者たちの要請で家族が国境の川を渡るのを助けてあげるのに過ぎない”と述べ、“彼らの助けで韓国に行った人たちは、オ・ミョンナムについてよく知っている”と語った。

今回の事件の発端は、7月初めにオ・ミョンナムと連携した脱北者、チョン某氏(36)が中国で逮捕されたことだった。チョン氏はオ・ミョンナムやハン・ガンナムなどと共に、韓国に来た脱北者たちが送金したお金を、北朝鮮にいる家族たちに届ける仕事をして、数人の家族の韓国行きを助けた。

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チョン氏は当時、直接韓国に行く決心を固め、その(韓国に直行するにはブローカーの費用として約400万ウォン必要)旅費を工面するために、咸鏡南道の○○市の教化局(刑務所の管理局)の高位幹部からヒロポン(北朝鮮では氷と呼ぶ)750gを買い受けた後、中国に行って延吉で麻薬を購入しようとする中国人と接線しようとしたが、事前に情報を入手した公安によって逮捕された。

チョン氏は中国の公安で2ヶ月以上調査を受けたが、異例に中国で裁判を受けずに北朝鮮に送還された。チョン氏が送還され、オ・ミョンナムなど会寧市と清津市のブローカー組職が、保安当局の捜査網にかかってしまった。

だが、今回の裁判でチョン氏は判決の場にいなかった。周辺では既に室内で処刑されたか、政治犯収容所に連れていかれた可能性が高いと推測している。

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裁判を見守った他の消息筋は、”判決文で中国の携帯電話を利用して韓国にいる脱北者と常時連携をとり、北朝鮮の内部の情報を流出して、家族にお金を伝達し、あわせて16人の脱北者の家族を中国に逃避させたと明かされた”と語った。

この日の裁判では、彼ら以外にも殺人や強盗の容疑で、あわせて4人が死刑と無期懲役、15年の懲役刑を受けた。

会寧の消息筋は“人々みんなが生きられるようにしようとした仕事なのに、それを死刑にするとは”と述べ、“拉致して売ってしまったわけでもなく、強制的に中国に送られた人もいない。皆、自らが(中国に)行くと言って送ってもらったのではないか”と語った。