朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士1人が20日、朝鮮半島の南北を分断する軍事境界線を越えて韓国に亡命した。
韓国軍合同参謀本部の関係者によると、この兵士は20代男性、階級は下士(伍長)で、20日午前、日本海に面した江原道(カンウォンド)高城(コソン)で軍事境界線を歩いて韓国領に入り、亡命の意思を示した。韓国軍は、この兵士が北朝鮮の管轄区域を離れた時点で動きを察知し、監視しつつ、韓国に誘導して保護したと明らかにした。
軍事境界線を経ての亡命は12日ぶりのことだ。
今月8日には、北朝鮮の民間人男性1人が、黄海に面した漢江の河口付近で、干潟を歩き途中から泳いで韓国側に辿り着いた。男性は、韓国軍が最近行っている北朝鮮向け拡声器放送を聞いて、亡命の意思を固めたと伝えられている。
(参考記事:「北朝鮮の警戒に穴」軍事境界線を越え、泳ぎと徒歩で韓国に亡命)
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面今回、亡命した兵士の動機はわかっていないが、韓国メディアは拡声器放送が影響を及ぼした可能性があると報じている。