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4月11日、北朝鮮の朝鮮労働党第4次代表者会で党中央軍事委員会委員に選出されたキム・ラッキョム中将の姿が14日、初公開された。彼はミサイル指導局と改称された戦略ロケット司令部の司令官に今年初め赴任したと主張される。

キム・ラッキョムは4月の党代表者会で党中央軍事委員に選出され注目を浴び始めた。しかし、彼の詳しい経歴は明らかになっていなかった。統一部が先月5月発刊した「北朝鮮主要人事人物情報」でも彼の写真と人的事項は公開されていない。

世宗研究所のチョン・ソンジャン主席研究委員は同日、「北朝鮮は最近ミサイル指導局を戦略ロケット司令部に改称し、キム・ラッキョムを戦略ロケット司令部司令官に任命したとされる。今年3月3日、朝鮮中央通信と労働新聞が公開した金正恩の戦略ロケット司令部への現地指導の写真にキム・ラッキョムが写っている」と話した。

当時、ミサイル指導局長として知られていたチェ・サンリョが随行団に含まれておらず、彼の近況に対する関心が高まっていた。キム・ラッキョムが戦略ロケット司令部司令官に赴任した事実が確認されたことから、当時チェ局長が不在であった理由が人事異動の結果であったとの可能性が高まっている。

北朝鮮がいつ戦略ロケット司令部へと改称し、キム・ラッキョムを司令官に任命したのかは定かでない。ただ、3月の金正恩のロケット司令部現地指導にキム・ラッキョムが遂行していることから、4月の長距離ミサイル発射は彼が主導したものと思われる。

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ミサイル指導局出身のある脱北者は「昨年上半期までミサイル指導局という名称を使用した。金正日の死後、金正恩が組織改変を行い長距離ミサイル発射を準備する過程で、部隊の地位を格上げしたものと思われる。キム・ラッキョムが4月の党代表者会で党中央軍事委員会委員に選出されたのも、金正恩がロケット開発に高い関心を持っていることの表れと理解すればいい」と話した。

4月15日の金日成生誕100年を記念する軍事パレードで、金正恩は公開演説を行い「勇敢な朝鮮人民軍陸海空軍及び戦略ロケット軍、(象徴的な)将兵諸君…」と述べたように、戦略ロケット軍を人民軍と区別し地位の格上げを対外的に知らせた。

チョン主席研究委員は「キム・ラッキョム戦略ロケット司令官は、金正恩の指示を受け 中長距離ミサイル発射を指揮する立場にあるため、日米韓の安保問題と関連し非常に重要な人物」と評価した。

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統一部当局者は「現在北朝鮮はミサイル指導局から戦略ロケット司令部に改称したことや、キム・ラッキョムの司令官任命事実を公表していない。北朝鮮は軍関連の司令官や指揮官と関連し、今までも公式的な見解を表明したことがないため事実確認が難しい」と話した。

現在キム・ラッキョムの階級は中将(韓国の少将に該当)。彼が大佐から少将(韓国の准将に該当)に昇進したのは2007年4月14日。2月15日最高司令官名義で行われた将領級昇進人事で名簿にキム・ラッキョムの名がなかったことから、昨年には昇進したものと推測される。