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北朝鮮の国家安全保衛部は最近、中朝国境地域の中国在住朝鮮族をスパイとして活用し、中国内で積極的な防諜活動を行っているとされる。保衛部は朝鮮族の中朝密貿易を黙認する代わりに、情報収集活動を強要している。

北朝鮮に精通した中国の消息筋によれば、保衛部は密貿易の罪で捕まった朝鮮族に対し、中国の丹東、延辺などにいる韓国人やキリスト教団体の状況に関する情報を入手することを条件に釈放しているという。

朝鮮族はキリスト教団体と脱北ブローカーに接近、関連情報を入手し中国内の保衛部防諜要員に彼らの身元と所在情報を提供しているとされる。北朝鮮保衛部はスパイ活動を行う朝鮮族のうち、成績優秀で積極的な情報員を選別・育成し長期的に防諜活動を行わせている模様。

消息筋は「先月中旬、北朝鮮と胴の密輸をして中国公安に逮捕された朝鮮族の金某氏が北朝鮮保衛部のスパイだった。取り調べ過程で脱北ブローカーに関する資料と、国境地域の韓国人の資料を提供する代わりに、銅密輸の事実を黙認してもらうことになったと陳述した」と伝えた。

さらに「金某氏は数年間脱北ブローカーとキリスト教団体の国境地域訪問と関連した資料を把握・提供しながら、鉱物資源などを密輸し大金を稼いだ」と付け加えた。

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また「最近、脱北者に対する北朝鮮当局の取締まりが強化されてから、このような保衛部の防諜活動が強化された。北朝鮮の保衛部員は義務的に情報員を置くことになっているが、中央から情報員育成資金が出ないため、朝鮮族の密輸を黙認し情報員として活用している」と説明した。

このように朝鮮族のスパイ活動が蔓延するや、中国内の韓国人とキリスト教団体の間では、「朝鮮族警戒令」が出されたと消息筋は伝えた。

別の消息筋は「中国内の韓国人の間では、密輸を行う朝鮮族はほとんど北朝鮮のスパイだと言うほど非常に警戒している。朝鮮族に会ったり、彼らが接近してきて何か聞いてきたら返事もするなと話されている。保衛部はこれら朝鮮族を通して手堅い情報網を構築している。特定地域の韓国人とキリスト教団体の近況と身元を詳しく把握しており、彼らの情報力は並大抵ではない」と説明した。

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不法行為を黙認しスパイ活動を強要する方式の保衛部員の情報収集活動は、すでに北朝鮮住民を対象にしても行われている。北朝鮮保衛部員は500~700名余りが居住する1つの洞(部落)に数叙シの情報員を置き、住民の監視と統制を行っている。

保衛部情報員出身のとある脱北者は「保衛部の情報員の仕事をすれば、密輸や不法商売を黙認してもらえる。このような方法を中国内での防諜活動にも適用している」と話した。