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1989年、全国学生代表者協議会代表者の資格で平壌世界青年学生祝典に参加した、民主統合党の林秀卿(イム・スギョン)議員を記憶する脱北者らは皆、彼女のことを初々しくしっかり者の「憧れの対象」だったと話す。

林議員が平壌を訪問した当時、北朝鮮の住民は韓国社会は「軍事独裁」「厳しく統制された社会」だと思っていた。脱北者らは20代の若い娘が統一のために死線をくぐりぬけ、第3国を通して訪朝したという事実だけでもひどく感動したという。当時、北朝鮮の住民は林議員の姿にひどく感銘を受けた。「統一の花」という表現は当局が作り上げたものではなかった。

林議員は訪朝期間中、演説原稿などない力強く自然な発言を披露した。これは原稿に頼って大衆演説をする北朝鮮のスタイルと違い新鮮だった。またチマチョゴリではなく、Tシャツにジーンズを合わせスニーカーを履いた姿は北朝鮮住民にとって斬新な衝撃として受け止められた。

恵山出身のある脱北者はデイリーNKに対し「若い娘の身分で第3国を介し命を掛けて北朝鮮に入国した林秀卿は統一のために来たと話した。本当にかっこよかった。林秀卿が乗った車が通り過ぎる場所には人々が群がりその様子を見守った」と話した。

さらに「北朝鮮では一般的に女性が大衆演説をすることはないが、林秀卿はうろたえることもなく力強く原稿も無いまま演説した。『かっこいい』という単語では表現できないほどだった」と付け加えた。

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林議員が板門店を越え韓国に戻る際も、北朝鮮の住民皆が彼女の身の安全を心配した。当時北朝鮮住民の間では「林秀卿が韓国に戻れば悪辣なファッショ軍事独裁政権により処刑されたり永遠に監獄生活をするだろう」との推測が広まった。

2011年脱北したチェ・ジナン(仮名)氏は、「林秀卿が板門店を通って韓国に戻る姿を多くの北朝鮮住民はTVの実況中継を通して見守った。彼女が板門店を通過する瞬間、どこからか銃弾が飛んでくるのではと心配しながら見守った」と話した。

しかし林議員は今や脱北者の憧れの対象ではない。1日、脱北大学生に対する罵詈雑言発言のため、脱北者社会から非難攻撃を受けた。彼女は脱北者に向かい変節者という用語を投げかけた。このため、脱北者らの失望感と裏切られた感情は倍増している。

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脱北者らは林議員が北朝鮮を再訪問すれば、北朝鮮住民に対しもう一度新鮮な衝撃を与えることができると提案する。

脱北者のハン・ヨングゥオン(仮名)氏は「いっそのこと林議員を北朝鮮に送れば、かえって北朝鮮住民の意識を改革させることができるのでは。韓国で死亡したか監獄で生活しているとばかり思っていた彼女が再度訪朝すれば、北朝鮮住民は韓国の現実を改めて直視することになる」と話した。

ハン氏は「林議員も落ち着いた姿勢で北朝鮮を訪問し現実を直視してほしい。脱北者に会って北朝鮮の現実を具体的に把握してから訪朝すればさらに効果的だろう」と話した。

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脱北者のパク・ギョンウク(仮名)氏も「林秀卿を北朝鮮に送れば北朝鮮住民は23年ぶりに再訪朝する彼女を見てびっくりするはず。北朝鮮の常識をくつがえすことが韓国で起きていることを認めざるをえないだろう」と話した。