人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮では金正恩体制発足後、対南工作活動を総括する偵察総局が韓国内での情報収集活動を大幅に強化した模様。偵察総局内部では金正恩の信任を得るため、業績争いが展開されているとの指摘まである。

韓国の公安当局は、昨年以降、北朝鮮の偵察総局要員や下部組織の貿易会社職員が海外の親北人物や脱北者に接近し情報活動を積極的に行っているとの情報を確保した。情報活動の主要拠点は偵察総局が独自的に運営する中国内の貿易機関などだ。

先日、北朝鮮へのGPS技術流出未遂で拘束された非転向長期囚出身の対北事業家のように、海外で北朝鮮工作員に懐柔された人物が韓国内に侵入し情報収集活動を行ったとの証拠も韓国の防諜機関により確認されたと安保部署当局者は伝えた。

某当局者によれば、偵察総局に懐柔された人物は先端軍事技術をはじめ、統一部など政府主要部署幹部の連絡先、地下鉄及び鉄道の非常時対応マニュアル、数字で呼ばれる軍部隊の名称などを主に把握しているという。

警察庁保安部署関係者は「偵察総局の要員たちは貿易業者に偽装し、中国などの貿易会社職員の名刺を使って情報収集活動を行う。彼らは武器の直接入手なども試みるが実際には不可能なため、武器の仕様や特徴などを把握する収集活動を行う」と述べる。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

また「問題は彼らに懐柔された多数の親北人物や対北関連の事業を行う人物が韓国内に入り、情報収集活動を行っている点。彼らの活動は摘発が困難な上に、利敵性を明らかにし司法処理するのは至難の業」と付け加えた。

安保部署当局者も「これと関連し現在捜査が進行中のため正確には何とも言えない」と述べ、偵察総局の韓国内情報収集活動の疑惑が確認されたことを示唆した。

警察関係者は「金正恩体制が登場し、北朝鮮の対南部署間の忠誠心争いが展開されているよう。特に金正日の誕生日(2月16日)や太陽節(4月15日)を控え、業績を上げるため対南情報収集活動を強化した模様」と述べた。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

偵察総局出身である脱北者も「2009年に偵察総局に改編されてから対南諜報もかなり強化され、総局長の階級が中将から上将や大将にまで昇進可能な職制に改編された。これは偵察総局長に対する金正恩の信頼が高いことを意味する。金正恩の信任に応えるため、言葉だけでなく実質的な業績で忠誠心を示すための対南情報収集活動を行うだろう。つまりは金正恩の信任を得るための忠誠心争いが、対南情報収集活動の強化につながった」と説明した。

懐柔の対象には親北人物をはじめ、脱北者、朝鮮族も含まれる。最近では、脱北者が懐柔され摘発されるという事例が報道されている。そのため脱北者はこの手の懐柔活動に警戒心を高めていると伝えられる。

脱北団体関係者は「過去、脱北者らが懐柔され一連の活動を多数行ったが、最近の脱北者社会では情報収集関連の頼みを受けた場合、これを通報したり断ることが多く素直に従うケースは多くない」と述べた。