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北朝鮮の対南工作機関指令を受け、軍事用GPS(衛星位置追跡システム)電波撹乱装置、レーダー装備、弾道ミサイル技術、ステルス航空機塗料など、先端軍事機密を北朝鮮に流そうとして摘発された、非転向長期囚出身の事業家など2名が警察に拘束された。

ソウル地方警察庁は30日、国家保安法上のスパイ容疑で彼らを今月初め拘束したと明らかにした。警察関係者によれば、防衛産業企業の元職員に接近し、収集した情報をEメールで北朝鮮に渡したという。

彼らはまた高空観測レーダーと長距離ミサイル位置探索アンテナ(NSI 4.0)、飛行シミュレーション装備、水中探知装備などと関連する情報も収集しようと試みたことが明らかになった。

電波撹乱装置は軍のGPS技術を無力化させる装備で、北朝鮮などの敵対国家への輸出が禁止されている。

警察庁保安捜査隊などはこれらの容疑を数ヶ月前に察知。聞き込み調査などで証拠を入手し、13日逮捕にこぎつけたものとされる。

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警察によれば彼らはニュージーランドで貿易業を営んでおり、中国丹東で北朝鮮の工作員と推定される人物の要請を受けGPS電波撹乱装備とレーダー装備などを引き渡そうとした。警察関係者は「彼らが北朝鮮の工作員と接触する映像資料の他、『北側の指令を受けた』との陳述を確保した」と述べた。

さらに「彼らが収集した情報は、韓国軍が使用する装備の性煤E仕様・使用方法などが記載された文献とマニュアルで、民間人は接近不可能な機密情報。これらの情報が北朝鮮に流出したとしたら韓国軍の戦力が露呈することになる」と付け加えた。

警察当局は昨年7月頃、北朝鮮の偵察総局所属要員及び指令を受けた人物が脱北者に接近し、軍事装備や先端装備などの流出を試みているとの諜報を入手、捜査を進めている。

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今回のように非転向長期囚などの個人が中国を随時往来し、関連情報を流す事例が他にもあるものと警察はみているが、内密に行われるこれら情報流出の摘発は容易でないと関係者らは指摘する。

保安捜査隊関係者はデイリーNKに対し「一部の脱北者をはじめとし、特定の親北的な人物に北朝鮮からの指令を受けたスパイが接近して、情報流出を継続的に試みるものと思われる。事前に事態を把握するのが非常に難しいため、情報提供が重要。先月末の北朝鮮によるGPS電波撹乱攻撃との関連性はないものと把握している」と話した。

北朝鮮は先月28日から今月13日まで連日、首都圏をターゲットにGPS撹乱攻撃を強行した。開城地域の北朝鮮軍部隊から発射されたGPS電波撹乱攻撃により、韓国の航空機676機と船舶122隻のGPSが不通となり運航上の障害を受けた。

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