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アジアプレスの分析によれば、食糧危機の原因として▲洪水による食糧生産量の減少、▲太陽節事業のための頻繁な食糧物資供出、▲市場の停滞などがある。

黄海道で水害が発生した後、農耕地の再整備が行われないまま、北朝鮮当局は農民に無理な量の食糧を要求していると黄海道住民は伝えた。実質的な食糧生産量が減少した一方で、北朝鮮当局が要求する食糧供出量はむしろ増加している。

黄海南道のとある農民は「昨年の水害の影響で沿岸部の田畑のほとんどが水に流された。春先、花が咲く時期に雨が重なった場所もあり、生産は特に悪かった。また電力不足により農業用水の供給が不安定で、肥料の確保も難しく生産量が減少した」と伝えた。

さらに「秋になると農民らは食べ物を確保しようと収穫物を盗んでは家の中に隠す。しかし軍人らが軍糧米徴収のために各世帯を訪問し(隠した食糧を)持っていってしまう」と付け加えた。

アジアプレスの石丸次郎代表は「黄海道の食糧危機の原因は農業の不振とは言えない。国家による無計画的で度を越した収奪のためである。食糧危機の原因は人災」と指摘した。