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金正恩が国土管理事業を強調した談話を北朝鮮が国内外メディアを通して大々的に宣伝している。

金正恩の国政運営方針が込められた談話を労作と規定。各界各層での貫徹のための覚悟などを伝え、「忠誠心」を扇動し、これを「金正恩の業績」として飾り立て宣伝するためと思われる。経済難と3代世襲による金正恩政権に対する不信を宣伝扇動で払拭させようとの姿勢がうかがわれる。

金正恩が平壌の万景台遊戯場を訪問し、管理不十分を叱咤したことを朝鮮中央通信や労働新聞が9、10日、写真と共に詳しく報道したのも同じ脈絡である。

最高指導者の金正恩が自ら雑草を抜く姿を異例的に公開し、幹部らの「率先垂範」を叱責したことも経歴の浅い若い金正恩のリーダーシップを示し、忠誠心を誘導するための国民向け「演出ショー」に過ぎないとの指摘だ。

これと関連し10日付の労働新聞は、金正恩が先月27日平壌にて開催された国土管理総動員運動熱誠者大会参加者らと撮影した記念写真を1面に載せ、「不朽の古典的労作」に対する各界各層の反響を紹介した。

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キム・インシク内閣副総理は「私の国、私の祖国を人民の楽園に」という題名の著述で「金正恩同志が…(中略)…自ら木を植えながら祖国愛の崇高な模範を見せてくださった。金正恩同志の領導を忠実に崇め奉り…(中略)…国土建設国zを輝かしく実現させるための銃撃戦を起こさなければならない任務が我が活動家の肩に乗せられている」と扇動した。

咸鏡南道党委員会責任書記のテ・ジョンスも「道党委員会は国土管理事業に対する党的指導を握り締め、この事業に大衆が積極的に参加するようにする」と決意を固めた。万景台革命史跡館のパク・ジョンナム館長は「金日成、金正日同志そのものである敬愛する金正恩同志の高い意志を崇め奉り、万景台を永遠の太陽の聖地、革命の聖地としてさらに立派に整えていく」と述べた。

東林郡人民委員会のリ・ウヨン課長も「郡内の全ての農村を社会主義強盛国家の風貌にふさわしい仙境村として変化させ、敬愛する金正恩同志の不滅の業績を輝かせる」と述べた。「労作」貫徹はつまりは金正恩の業績固めの一環であることを証明している。

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このように北朝鮮は労作に対する宣伝扇動で民心確保に乗り出しているが、住民からの自発的な忠誠心を誘導するには限界があるものと思われる。

これに先立ち北朝鮮は8日、中央通信を通して金正恩が先月27日、党、国家経済機関、勤労団体責任者を対象に「社会主義強盛国家建設の要求に合わせ、国土管理事業にて革命的な転換をもたらすことについて」という題名の二度目の談話を公開した。

談話にて金正恩は「平壌市を革命の首都、雄壯華麗な風致秀麗な世界的都市として立派に整えていかなければならない」と述べ、金日成・金正日の銅像がある万寿台の丘、 錦繍山太陽宮殿、万景台などに対する園林緑化事業を指示した。