人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

「統営の娘」こと申淑子氏問題をめぐりイタチごっこが長期化する見通しだ。北朝鮮が国連に通知した申氏の死亡経緯が具体的でないため追加の確認が必要であり、遺骨や二人の娘の送還などの議論が展開されるものと思われる。北朝鮮がこれらに応じるかどうかは不透明である。

北朝鮮は国連に送った回答書を通して「最高の配慮を施した確答」とし、追加調査や回答には応じないとの意思を明らかにしている。さらに対決局面状態の南北関係、北朝鮮による拉致被害者問題への今までの非協力的な態度などを考慮すると、短期間内の解決は難しいと思われる。

現在韓国政府は錘*竭閧?u人道的事案」と規定、死亡と関連した追加確認が必要との立場を明らかにしている。また二人の娘の北朝鮮内への居住意思についても「自由意志を表明しうる環境だったのか」という点に注目している。

韓国の統一部当局者は9日、「南北赤庶噬`ャンネルと国際社会との協力などを通して、申氏の生死確認と送還要求に向けた努力をさらに強化する」と述べた。政府は2月、離散家族再会を北側に提案しており、議論が開始すれば錘*竭閧熾ケせて協議するものと見通される。

しかし南北対話チャンネルが回復しない限り、政府の役割は制限的でしかない。統一部当局者が「政府は国連で同問題の活発な議論が行われるよう民間団体をサポートするつもり」と述べたのもこのような状況を反映している。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

国連を通した多国間外交においても政府の介入は容易でない。夫である呉吉男氏個人のレベルで国連に陳情しているため、公式的に介入する事案ではないためである。

錘$e子救出運動の中心的立場である北朝鮮半人道犯罪撤廃国際連帯(ICNK)は、国連実務グループを通して具体的な死亡経緯を確認し、遺骨送還を要求する計画である。ICNKは国連のダルスマン北朝鮮人権特別報告官を通した現地調査を提案する方案も推進する予定。ただ現地調査を北朝鮮が認める可能性は低い。

また呉氏と二人の娘の再会、その後の送還を同時に推進するという方針である。現在、へウォン・キュウォン氏がドイツ滞在当時、「無期限滞在可能な政治亡命者」資格の保有者であったため、ドイツや国連の主宰の下での第3国再会を検討している。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

政府や人権団体が活発に動いている一方、北朝鮮の譲歩を引き出すには時間がかかるというのが関係者の一般的な認識である。北韓人権情報センターのユン・ヨサン所長はデイリーNKとの通話で「申淑子氏の死亡と関連した具体的な情報確認をめぐり当面駆け引きが続くだろう」と話した。

北朝鮮は過去の「横田めぐみ」事件の学習効果に基づく対応マニュアルを実践する可能性が高い。北朝鮮が国連に送った回答書の中で、陳情書を提出した呉氏を「元夫」と明記したことも議論の拡大を事前に遮断するためとの指摘もある。

北朝鮮は国際世論の圧力が強まると「一方的通告→警告→追加の事実公開」といったパターンをみせてきた。代表的な事例が「キム・ヨンナム-めぐみ」家族事件だ。当時、北朝鮮は日本からの圧力に負け「拉致認定→遺骨送還→キム・ヨンナムと娘公開→拉致説否認、めぐみ病死」を主張した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

また北朝鮮が国際社会のイシューとなった申淑子氏親子救出世論を静めるため、今回のような回答書を送ったものとされるが、国連加盟国の義務である回答書提出を根拠に「国際的義務を果たした」としてこれ以上の協議を拒否する可能性も否定できない。

北朝鮮は今後の国際社会世論と南北関係の変移を見つつ、追加行動を判断するものと思われる。某北朝鮮専門家は「大統領選を控えた今、錘*竭閧ノよって反北朝鮮世論が拡散することを警戒し、追加の生死確認に応じる可能性も排除できない」と述べた。

一方、国連の「任意的拘禁に関する実務グループ」は2、3週以内に錘$e子の北朝鮮在留が任意的拘禁なのかについて最終結論を出す見通しだ。実務グループの決定は法的拘束力はない。だが北朝鮮の反人権的行為を認める場合、国際世論に大きな影響を及ぼすものと思われる。