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先月28日に続き、2日にも大量の汚物風船がソウルを襲った。

北朝鮮のキム・ガンイル国防次官は2日、「去る5月28日の夜から6月2日の未明まで、われわれは人間のくずがよく触りたがる紙くず15トンを3,500余りの各種の気球で韓国の国境付近と首都圏地域に散布した」と談話で明らかにした。一方で、「国境越しに紙くずを散布する行動を暫定中止する」とした。

韓国各地では、前回の260個よりはるかに多い720個もの風船が発見された。京畿道(キョンギド)安山市では駐車された車に汚物風船が塊のままで落下し、フロントガラスが割れる被害が出た。ソウル市東大門区の住宅街では、汚物が路上に撒き散らされるなど、各地で被害が発生した。

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これについて、デイリーNKは両江道(リャンガンド)在住の50代のAさんと、平安北道(ピョンアンブクト)在住の20代のBさんのインタビューを行った。

2人とも汚物風船については「恥ずかしい」「国のイメージが悪くなる」と否定的な見方を示し、国民の多くも否定的に見ていると話した。

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ー北朝鮮が韓国に向けて汚物風船を飛ばしたことは知っているか?

A:中国の取引業者から聞いた。首領様(故金日成主席)時代の祖国統一路線をすべて覆し、今は汚物風船を飛ばすようなことまでしている。本当に情けない。首領様はあんな低俗なことはされなかった。 なぜこんなことをするのか全く理解できない。

B:知っている。正直、今のような時代に汚物風船を飛ばすのは、私たち自身を貶めるものだと思う。国の恥だ。私たち若い世代は、より良い方法で声を伝えるべきだと思っている。また、このように対立を煽る行為ではなく、協力まではしなくととも互いに平和に暮らせる方法を見つけるべきだ。

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ー過去の金日成、金正日時代と比較して、現在の対韓国政策をどう思うか

A:首領様は民族の和解と協力を重視し、将軍様(金正日氏)は「民族同士」をキーワードにしていた。先軍革命を掲げた将軍様の時代でも、このように民族を二分するようなことはしなかった。今はあまりに感情的に対応しすぎている。

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B:過去の対韓国政策について詳しくは知らない。ただ、現在の政策はあまりにも拙速で攻撃的だと思う。ほんの数年前、韓国の大統領が平壌に来たり、板門店で会ったりした時は、少なくとも対話の余地があったように見えたが、今は全くなくなったようだ。

ー汚物風船散布についてほかの国民の反応は?

A:皆が「恥ずかしい」と言っている。

B:若い世代の中には、このような行動は無意味だと考える人が多い。品のあるやり方で韓国とコミュニケーションを取るべきだという意見が多い。

ーこれからどうなると思う?

A:心配だらけだ。こんなやり方を続けると、わが国に対するイメージが悪くなり、国際的にも孤立するのではないかと心配だ。

B:変化を期待したい。兄弟喧嘩をしても、困難があれば再び力を合わせるのが血のつながりというもの。一つの山河の下で生きてきた韓国との協力を通じて、より良い未来を作ることができると信じている。