3K労働の現場ではあっても、「送り込まれるのは運のいい人たち」(情報筋)だ。家庭が崩壊するほどの飢えに追い込まれた人々は、栄養失調などでリストに載せてもらえないほど体が弱ってしまっているのだ。そうなる前に鉱山に行けたパクさんは、まだマシな方だったということだろう。
周りの人たちは、パクさんの家庭が崩壊に追い込まれたことを悲しむ一方で、もし彼が男手一つで娘2人を育て続けることになっていれば、餓死を免れなかっただろうとして、まだ恵まれている方だとした。
(参考記事:「陸の孤島」に閉じ込められる北朝鮮女性たちの絶望)生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされた人々が多数現れたことで、嘆願事業が順調に回るようになったのは実に皮肉なことだ。言い換えると、金正恩総書記の失策が続けば続くほど、労働力不足に苦しむ3Kの職場が潤うということだ。