北朝鮮国防省は26日、米韓空軍機による偵察と、脱北者団体による対北ビラの散布、近隣海域における韓国海軍および海洋警察の行動は「主権に対する敵の挑発」であるとし、「攻勢的対応」を取りうるとする次官談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
キム・ガンイル次官名で出された談話は、米韓空軍が偵察機RC-135とU-2S、無人偵察機RQ-4Bなどを「一日中、時間的空白がほとんどなく連続的に動員して戦時状況をしのぐ水準で空中偵察行為を強行しながら朝鮮民主主義人民共和国の国家主権と安全を重大に侵害している」と指摘。
また、「気球を利用した(ビラ)散布行為は、特異な軍事的目的にも利用されかねない危険な挑発である」と強調した。
さらに「韓国かいらい海軍と海洋警察の各種の艦船が機動巡察をはじめ各種の口実を設けてわれわれの海上国境線を侵犯する頻度が高まっている」と主張。続けて「海上主権が今のように引き続き侵害されることを絶対に袖手傍観することができず、どの瞬間に水上であれ、水中であれ自衛力を行使することもできるということを正式に警告する」と述べている。