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金正恩の妹、キム・ヨジョンが11日に開催予定の労働党代表者会に参加できる「党代表者」の資格が与えられたと、北朝鮮消息筋が6日伝えた。

この消息筋は「キム・ヨジョンは党員選挙を省略し、党代表者会準備委員会の推薦で資格が与えられた。先月末、人民軍と道·市·郡·区域別代表者選挙が実施された頃、党代表者会準備委員会が満場一致で彼女を党代表者に推薦、党中央委員会がこれを承認した」と話した。

また「キム・ヨジョンが今回の党代表者会でどのポストに就くかは不明。もし何らかのポストに就いたとしても、保安や国内外のイメージ管理のため役職は公開しない可能性が高い」と話した。

北朝鮮党規約によれば、党代表者会に参加できる党代表者は部門、地域別党代負?I挙で選出される。金正恩もまた同様のプロセスで党代表者に選出されたと朝鮮中央通信は2日、報道した。

よって北朝鮮が党代負?Iを省略し、党代表者会準備委の「推薦」だけでキム・ヨジョンに党代表者の資格を与えた背景には、彼女の役職を公開しない方向で事を進めようとの思惑があると思われる。

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キム・ヨジョンは金正恩と同じく、年が若く経験不足という政治的な弱点を持っている。そのため、外部世界や北朝鮮内の一般住民に彼女の存在を公開するのは慎重にならざるを得ない。彼女は今年25歳(1987年生まれ)と言われているが、学歴や政治活動経歴に関しては明らかではない。

金正恩の立場からみて今後の彼女の役割は多種多様だ。金正恩は金正日と同様「ファーストレディー」を公開できない状況にある。彼女が叔母である金慶姫のように家計を管理したり、現地指導など重要な保安分野に配置される可能性もある。また中国高位幹部の非公開訪問といった重要な儀典などの実務分野でも一定の役割を果たす可能性もある。

結果的には身内を最側近に配置し、独裁体制維持の味を占めた前例が反映されたものと思われる。

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金日成の弟である金英柱は1970年代初頭、金正日との後継者争いで排斥されるまで、党中央委政治局委員兼秘書局秘書を兼任、金日成を補佐した。

金正日もまた妻である高英姫の死後、妹の金慶喜に多くの役割を与えた。特に金正日が2008年8月、脳卒中で倒れてからは金慶喜を現地指導に全面的に登場させ、金氏一家の健在をアピールする一方、金正恩後継作業の最高助力者として活用した。

金慶喜は現在、党中央委政治局委員、党中央委軽工業部長などを担当しており、北朝鮮軍大壮階級を所持し金正恩独裁体制構築の先頭に立っている。金正恩が金正日を世襲したように、キム・ヨジョンは金慶喜の立場を世襲することになるわけだ。

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一方、同消息筋は金正恩の実兄、金正哲については「党代表者リストにはないと思われる」と話した。