情報筋が、金儲け主義を心配しているのか、あまりの騒ぎに当局が規制に乗り出し、結局は誰も儲からない状況になることを心配しているのかは定かでない。
2010年代は、誰もが比較的自由に商売できて、生活が豊かになったことを実感できる状況だった。そんな自由や豊かさを意図的に奪ったのが、金正恩総書記の政策だ。市場では、一部の商品を除いて売買が禁止されてしまった。
しかし、多くの北朝鮮国民にとって、現金収入を得られるほぼ唯一の手段が商売だ。国民から経済的自由を奪い、貧困、飢餓で苦しめる政策が、果たしていつまで続くのだろうか。
(参考記事:「これでコメを買って」と盗品を差し出す子どもを前に泣き崩れる北朝鮮の親たち)