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国際的人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)の調査に応じた、脱北した女性教師は、北朝鮮における女性の地位の低さを嘆く一方で、性暴力の被害女性についてはこんなことを言い放った。

「レイプされたのは、女が愛嬌を振りまいていたからだ」

(参考記事:実は「性暴力の天国」だった金正恩の「革命の聖地」

「女性の方に落ち度があったから被害に遭ったのだ」という「ビクティムブレーミング」(被害者非難)の風潮が非常に激しい北朝鮮で、事件の詳細を明らかにすることは、被害者の特定に繋がりかねない。そもそも、当局の「資本主義思想文化の腐った風潮」とあげつらうことそのものが、既に被害者を苦しめているだろう。

当局は今後、高校生のスマホの使用を禁止するとのことだが、スマホを片時も話そうとしないのは北朝鮮の若者も同じだ。命令はそのうち有耶無耶になり、また盗撮が起こることだろう。必要なのは、スマホ禁止ではなく、正しい使い方の指導と性教育だが、そんなことは北朝鮮に望むべくもない。