労働新聞は、金正恩が人民軍陸海空合同打撃訓練を参観したと、15日に報道した。

金正恩の命令で開始された訓練は、飛行隊と海軍艦艇、砲部隊の連合作戦で行われた。

労働新聞は「実戦を彷彿させる訓練は、今すぐにでも命令が下されれば強力な打撃で逆賊一味が再び我らの最高の尊厳を冒涜し、尊厳高い体制を汚す事が出来ない様に、敵の本拠地を跡形もなく壊滅させる人民軍将兵の非常な覚悟との戦闘精神をよく見せてくれた」と伝えた。北朝鮮は李明博政府を非難し、逆賊輩党と表現している。

金正恩は「歴史は、銃隊を強化しなければ祖国と人民の運命を守ることができないことを示している。国と民族の自主権であり、国力である軍事力の強化に一層拍車をかけるべきである」と指示した。

続いて「首領様（金日成）と将軍様（金正日）の手の下で、がむしゃらに鍛えられた朝鮮人民軍が守っているので、人民大衆中心の朝鮮の社会主義制度は、不敗の砦として永遠に輝くだろう」と先軍体制守護の意志を明らかにした。

北は、仁川の韓国軍部隊の金正恩を非難したポスターを口実に、高い強度の対南非難を続けている。金正恩も先月から延坪島砲撃部隊や板門店などの南北が軍事的に対峙している地域を訪問するなど、武力対決の盛り上げに力を入れている。

金正恩は今回の参観に、軍、党、内閣の核心幹部を総動員した。北朝鮮指導部の対南対決の意志を誇示する威力デモであると考えられる。

参観者らは、李英鎬（リ・ヨンホ）総参謀長、金永春（キム・ヨンチュン）人民武力部長、金正角（キム・ジョンガク）総政治局1副局長、キム·ミョングク総参謀部作戦局長、キム・ウォノン総政治局組織副局長、パク・ジェギョン総政治局宣伝副局長、チョン·ミョンド海軍司令官、リ・ビョンチョル空軍司令官、キム·ヨンチョル偵察総局長らである。

また、張成沢（チャン・ソンテク）国防委員会副委員長、金慶喜（キム·ギョンヒ）党軽工業部長、金己男（キム・ギナム）、崔泰福（チェ・テボク）党書記、姜錫柱（カン・ャbクチュ）内閣副総理、朴道春（パク・ドチュン）、崔龍海（チェ・リョンヘ）、金英逸（キム·ヨンイル）、金養建（キム・ヤンゴン）、太宗秀（テ・ジョンス）、金平海（キム・ピョンヘ）、ムン・ギョンドク党書記、ジュ・ギュチャン党機械工業部長、禹東則（ウ・ドンチュク）国家安全保衛部長、キム・チャンソプ国家安全保衛部政治局長らが同行した。