北朝鮮が4月11日の韓国・総選挙を1ヶ月前に控え、対南誹謗に力を入れている。仁川の軍部隊の金正恩を誹謗する戦闘スローガンを口実に対南機関が声明を発表し、平壌15万群集大会が行われた。13日には李明博大統領の写真を軍犬が噛み千切るパフォーマンスと、ソウルの特定地域に対する物理的な打撃も警告した。

北朝鮮は2年前にも天安艦を攻撃する事で韓国国民の戦争不安を刺激して、地方自治体選挙で野党の勝利を助けている。17代大統領選挙が行われた2007年の共同社説では「南朝鮮人民は、ハンナラ党などの外部勢力を背負った売国反逆的な企みと、政権を握ろうと焦って策動している保守勢力を抑える反保守大連合を実現しなければならない」と選挙への露骨な意図を浮?ｵた。

キ・ムグァンジン国防部長官は「過去にもそうだったが、私たちが油断したり、脆弱性を示す時期に奇襲的に挑発するだろう」と警告した。韓国政府は、北朝鮮が総選挙、大統領選挙を狙って、韓国国内葛藤をあおる可能性が高いとみて対策作りに乗り出した。

しかし、情報機関当局者や専門家らは、4月に太陽節、最高人民会議、人民軍創立記念日などの大型行事が控えており、米朝ハイレベル対話も進めているという点から、具体的な軍事挑発ではないサイバー工作の可能性を高く評価している。

選挙期間中のサイバー攻撃機関は、北朝鮮・統一戦線部傘下の101連絡所3局が挙げられる。この部門は、2001〜2002年頃から運営され始めたと伝えられている。韓国国内世論の形成をインターネットが主導しだし、北朝鮮はネット空間での世論操作の必要性を感じたからである。

元統一戦線部のチャン・ジンャ