北朝鮮は今年から国境地域での脱北、内部情報の流出、密貿易の取り締まりのために、中国キャリアの携帯電話使用の取り締まりを強化している。金正日死亡後には、国境地域で携帯電話受信妨害ジャミング地域を大幅に増やした。しかし、最近では携帯電話使用者の摘発を目的でジャミングを一部地域だけ解除し、通話を誘導するおとり捜査を行なっている事がわかった。

咸鏡北道の消息筋は13日、「保衛部が携帯電話受信妨害電波を発信し、不法通話を厳重に処罰すると脅迫しているので携帯電話は使いにくい。脱北者が発生する原因が携帯電話であるとの理論から、咸鏡北道保衛部は検閲グループをを編成し、各地域での取り締まりを行なっている」と述べた。

この消息筋によると、中朝国境地域である咸鏡北道では、各市・郡に6〜8人のグループで取締を行なっている。

この消息筋は「3月初めに道保衛部から検閲グループが茂山郡に派遣され、携帯電話使用者の逮捕工作を行っている。金正日が死亡した直後の全面遮断とは異なり、一部地域を通話可白n域に指定し、通話電波が補足されると追跡する方式」と述べた。

今月9日には、韓国に定着した母親とこの地域に住んでいる娘の通話を世話していたブローカーが、おとり捜査によって逮捕されたという。消息筋は「少しでも油断すると、この様に逮捕される。この様な現状を韓国から北で電話している住民に広く伝えなければならない」と述べ、デイリーNKに積極的な報道を要請した。

消息筋は「検閲グループは、地域の保衛部指導員と電波探知機要員も検閲大将に含み、不正を調査している。賄賂などで通話を黙認した罪などを調べている」と述べた。

また、過去の摘発者も再調査対象となっている。消息筋は「8日には過去に逮捕され罰金100万ウォンを出した人々が招集され、宣誓供述書を提出した。検閲をリークしてくれた指導員らも、驚くほどに態度が一変した」と述べた。

消息筋は「実際に動くかは分からないが、トラックにレーダーを積んで住宅街を隈なく調査し、検閲隊が韓国に家族がいると思われる住民を訪ね、自らをブローカーと偽って通話の斡旋を行うケースもある」と伝えた。

消息筋はいつ検閲隊が撤退するかは不明であると述べた。北朝鮮当局が摘発に力をいれており、今後は中国キャリア携帯の通話が萎縮すると考えられる。