米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は5日、世界移動通信事業者協会(GSMA)の研究子会社「GSMAインテリジェンス」の報告書を引用し、2023年初めから2024年初めにかけて、北朝鮮における携帯電話などのモバイル接続数は751万件に上ると伝えた。
北朝鮮の総人口2千620万人の28.7%を占める数値だ。ただ、北朝鮮の総人口はこれより少ないとの見方もあり、実際のモバイル接続比率はより高い可能性もある。
一方、この報告書は個人が必ず1つの携帯電話だけを管理していると断定することはできないため、モバイル接続数がユーザーの数より多いこともあると説明している。
報告書によると、北朝鮮は現在、「光明網」というイントラネットを運用しているが、インターネットはほとんどの人が使用できない状態だ。
(参考記事:北朝鮮版「LINE」が登場…一般人の使用可否は?)
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面一方、北朝鮮では北部国境地帯を中心に、海外キャリアの端末を隠し持っている人々もいる。そうした携帯電話の中には当然、スマホも含まれている。スマホならば、LINEやカカオトークなどのアプリをダウンロードでき、それらを使えば文書の写真をはじめ様々なデータを国外とやり取りできる。
そのため2016年6月に北朝鮮当局は「カカオトーク、LINEを使用している住民を見つけ出し、スパイとして逮捕せよとする、アプリを名指しした指示を下した」こともあったと、デイリーNKの両江道(リャンガンド)の内部情報筋は伝えていた。