北朝鮮国防省は4日、米韓合同軍事演習の中止を求める報道官談話を発表した。朝鮮中央通信が5日、伝えた。
米韓両軍は4日から大規模な定例軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾)」を開始した。北朝鮮が昨年11月に2918年の南北軍事合意を破棄して以来、はじめての実施となる。
談話は「停戦状態地域の情勢に予測不可能性を増幅させる挑発的な大規模合同軍事演習」であるとしながら、「人民の福祉増進のための経済建設に大規模の軍兵力が投入された朝鮮民主主義人民共和国の現実と明確な対照を成している米国主導下の韓国かいらいと追随勢力の狂気じみた戦争演習騒動は、地域情勢不安定の根源を再三確認させており、人類を核で脅かす張本人が誰なのかをより明白に指し示している」と主張した。
さらに、「一点の火花によっても核戦争が起こりかねない発火条件が成熟した朝鮮半島地域で、一つの国家を相手に世界最大の核保有国と10余の追随国家が結託して展開する大規模戦争演習は絶対に、『防御的』であると言えない」と述べた。
そのうえで、「朝鮮民主主義人民共和国国防省は、主権国家に対する軍事的威嚇と侵攻企図を一層露骨にしている米国と大韓民国の無分別な軍事演習騒動を強く糾弾するとともに、これ以上の挑発的で、不安定を招く行動を中止することを厳重に警告する」と強調した。