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北朝鮮が金日成100歳の誕生日(太陽節4.15)を記念して、住民に特別供給を行うために、各道党傘下の「太陽節贈り物準備委員会」を組織したことが分かった。市、郡には「太陽節贈り分科」を創設してプレゼントの準備に本格的に突入した。

両江道の消息筋は5日、デイリーNKとの通話で「首領様(金日成)の誕生日を迎えて、道党委員会が今月初めに太陽節贈り物準備委員会の組織を決定し、市、郡には太陽節贈り物分科が組織された」と述べた。

この準備委員会は、1990年代の経済難で祝日の供給が中断された後、姿を消していた。20数年ぶりに準備委員会が復活し、住民らの期待感は一層高まっている。

道党の贈り物準備委員会は、特別供給品を生産する食料工場に向け原材料を確保し、食品への加工に支障が出ない様にする役割を果たす。市、郡の贈り物分科は、配給対象者の名簿を作成し、区域内の工場企業所などの生産を奨励する。

北朝鮮が大規模な特別配給を行う背景には、数年間強調してきた強盛大国突入の約束と、金正恩政権に入って初めて迎える太陽節である為、人民に経済的成果を誇示しようとする意図が反映されたからだと分析される。

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この消息筋は「2月16日(金正日の誕生日)に特別供給が行われなかった為、人々の不満が大きいことを上(中央党)も知っている。道党幹部に発破をかけたからなのか、4月15日の準備に奔走しているようだ」と述べた。

「貿易商らは、中国から大豆油、石鹸、タオルなどを輸入している。持ち込まれたタオルには『太陽節100周年記念』と書かれている」と説明した。

また「市場の商人の間では、平壌ハナ電子が製造したDVDプレイヤーが配給されるとの噂が流れている。奄フ影響で中国産DVDプリやーの価格が少し下がった」と伝えた。

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北朝鮮当局は、1970年代から金日成の誕生日に、1980年代からは金日成と金正日の誕生日に住民にお菓子や米などを与え、5年、10年の節目の年には服や毛布などを配給した。しかし、1990年代の経済難以降はお菓子だけの供給や、それすらも供給出来ていなかった。

一方、春窮期を控えた北朝鮮では、市場で為替レートとコメ価格が上昇している。消息筋は「先週まで1人民元が607ウォンだったが、1週間後には635ウォンまで上がった。米1キロも3300ウォンから3800ウォンに上がった」と伝えた。

消息筋は「食糧価格が上昇し住民は不安が募っている。『贈り物を考えると一日楽しいけど、私たちに必要なのは配給だ。特別配給ではない配給が欲しい」と述べている」と伝えた。