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キム・ソンファン外交通商部長官は2日午前、外交部庁舎で楊潔チ・中国外交部長と会談を開き、中韓FTAなどの両国間の主要懸案問題や中国内の脱北者問題、核問題について意見を交換した。

キム長官は、国内外で関心が高い中国内の脱北者強制送還の中断を要求したという。国際条約上の強制送還禁止の原則や国内世論などを取り上げながら、韓国政府の立場を詳しく伝えた。

これに対して楊部長は、国内法と国際法、人道主義の原則に基づいて適切にこの問題を処理するという従来の立場を再確認するだけに留まった。

両国の外相は、核問題と関連して、米朝の合意内容を肯定的に評価した。

キム長官は、北朝鮮が約束したウラン濃縮プログラム(UEP)の中断、核開発・長距離ミサイル発射のモラトリアム宣言など、非核化の事前措置が速やかに実施される事を希望すると明らかにし、楊部長は6カ国協議の早期再開が期待されると述べたことが分かった。

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続いて行われた外交長官拡大会談で両国長官は、両国間の相互信頼を強調した。しかし、両国は公開発言で脱北者問題などの敏感な懸案については言及を避けた。

キム長官は会談に先立った発言で「朝鮮半島を含む域内の変化する情勢の中で、両国間の緊密なコミュニケーションと協力によって、両国間の相互信頼を増進していくことにより、中韓戦略的協力パートナー関係が未来志向的な成熟した関係に発展するように共に努力する事を期待する」と述べた。

楊部長は「中韓関係は両者の範囲で超越し、この地域(東アジア)の平和と安定の発展に重要な影響を及ぼしている。今回の訪問によって両国間の戦略的な意思疎通が強化され、相互信頼が構築されて様々な分野での交流・協力が一層促進されるものと期待している」と述べた。

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ユン・ドクミン外交安保研究院教授は、デイリーNKとの通話インタビューで外相会談について「合意点を見出す事は容易でない課題。中国は北朝鮮体制に不安を持っているが、脱北者問題が北朝鮮に影響を与えると判断しているようだ」と語った。

「中国も韓国との関係を重要に考えている。すぐに解決策がなくても、中国が脱北者問題をデリケートに扱うべきだとのメッセージを投げることも重要な方策だ」と説明した。

一方、楊部長は大統領府を訪問し、李明博大統領を接見する予定だ。李大統領はこの席で、中国の脱北者の強制送還が普遍的人権の尊重の次元から適切でないという意思を表明すると伝えられた。