人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

韓国情報機関の国家情報院(国情院)は今月14日、北朝鮮の違法外貨獲得組織が、数千件の違法賭博ウェブサイトを製作し、韓国国内の犯罪組織に売り渡していたと明らかにした。

この組織は北朝鮮との国境に近い中国・丹東で活動している「キョンフン情報技術交流社」で、金正恩総書記の秘密資金を調達・管理する朝鮮労働党39号室の傘下に置かれているという。違法賭博サイトの製作費は1件当たり5000米ドルで、月3000米ドルの管理費も受け取っていた。サイトのユーザーが増加すれば、2000~5000米ドルの追加手数料も要求した。

組織の要員らは中国人開発者に偽装していたが、国情院によると、韓国の犯罪組織は彼らが北朝鮮人であるとわかりつつ取引していたという。

最高指導者の資金管理という、緻密を要する任務を負う39号室だが、とんでもない失態を冒すこともある。2020年8月には北朝鮮海軍の警備艇が、39号室が密貿易に使っていた船を、そうと知らずに「撃沈」してしまう事件があったと、脱北者で韓国紙・東亜日報記者のチュ・ソンハ氏が自身のユーチューブ・チャンネルで伝えている。

国連安全保障理事会の制裁決議に従い、北朝鮮の貿易船は厳しい監視下に置かれている。それを回避するため、39号室は臨時に中国の船を使っていた。その秘密を徹底し過ぎたがゆえに海軍との情報共有ができておらず、領海侵犯を疑った警備艇が体当たりして沈めてしまったのだ。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

(参考記事:金正恩氏の「高級ベンツ」を追い越した北朝鮮軍人の悲惨な末路

知らなかったとは言え、そんな重要な船を撃沈してしまったとは、警備艇に乗っていた軍人たちはどうなってしまったのか。チュ氏は言及していないが、非常に気になるところだ。