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韓国政府は27日(現地時間)に開かれた国連人権理事会で、中国国内の脱北者問題と関連して、全加盟国が強制送還禁止の原則を徹底して遵守すべきだと促した。

国連人権理事会に出席したキム・ポンヒョン外交通商部多者外交調整官は、ハイレベル会合基調演説で「自由と生存のために脱北した人々が逮捕され、強制的北送される場合、深刻な人権蹂躙にさらされる。関係国は、脱北者の強制送還禁止原則を守らなければならない」と述べた。

中国での脱北者強制送還が問題化している中での発言であり、同調整官が言及した関連国は中国を含んでいると思われる。
   
続いて「韓国政府は政治犯収容所での人権侵害など、北朝鮮の人権状況が深刻であることを懸念している。北朝鮮が人権特別報告官の訪問を許可するなど、国際社会と協力して人権を改善しなければならない」と主張した。

「脱北者は人間としての基本的な権利と尊厳さえ剥奪され、凄惨な状況に置かれている。彼らは人間の基本的な権利である自由と生存を求めて北朝鮮を脱出したが、迫害や拷問などの非人間的な水準を超えて生命の危険を受けるほどに深刻な状況」と話した。

また「国際社会は、国連総会北朝鮮人権決議案採択などを通じて強制送還禁止原則の遵守を促してきたが、数多くの脱北者が依然として強制送還されている。韓国政府は、全ての関係国が強制送還禁止の原則を遵守することにより、脱北者が強制送還されることで受ける可能性のある過酷な状況に晒されないようにする事をもう一度促す」と強調した。

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また、拉致被害者、韓国軍捕虜、離散家族の家族が生死すらも把握出来ずに死亡するケースが大幅に増加している点も懸念した。「北朝鮮に強制的に抑留されている人々は早急に生死の確認が行われるべきであり、北朝鮮当局は離散家族の再会を再開するため韓国・赤十字社の提案に呼応しなければならない」と述べた。

韓国政府が脱北者問題と関連して、国連人権理事会ハイレベル会合で同問題を扱ったのは今回が初めてだ。このような国際社会の送還反対世論にもかかわらず、中国は脱北者を北送する
立場を固守している。